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エブエブってSFなの?そうじゃないの?どっちなんだい!!

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス鑑賞。
噂通りのADHD映画、脳内ぐるんぐるんで酔って吐きそうに。 あー、私の普段の行動ってこんなにも落ち着きがないんだ、って苦笑いしてしまった。。 あと、英語と中国語が行き交うシーンの連続も頭の中こんぐらがってグチャグチャ。。
いやあ、画面に慣れるまでは相当しんどかった。
そして、日常から非日常へと切り替わる瞬間のスペクタクル感満載シーンの連続。

全パラレルワールド・エヴリン総動員の破壊力たるや… しかし主題はSFじゃなく、家族間の因縁と解決へ向けて主人公のトラウマを紐解く、エモーショナル・ストーリー(と思われる)。 家族になんらかの問題を抱えている人なら刺さるシーンが多いんじゃないのかな。

母エヴリンと娘ジョイの確執、
冷え切った夫との関係、 そして主人公としてのエヴリンと父の因縁。
“世代間の負の連鎖を断ち切る”
これこそ、この映画の伝えたかったことではないだろうか。
自分は二度と過ちを繰り返さないという決意。
人に対してどれだけ寛容になれるか?
利己的思考から、利他的思考へのスイッチ。

優位に立っているはずの白人女性すらも人知れず悩みを抱えている。
出てくる人物それぞれのトラウマが最後に爆発する瞬間のカタルシス。
ジェンダーマイノリティ、移民問題(アジア系移民差別)、毎度毎度繰り返すだけの辟易するような生活。 そのしがらみからの解放。
妻と夫、母と娘、
エヴリンと娘の友人、白人女性。
そして、父と自分。
その抱擁で知る、人と人が許し合うことの無敵さ。
全自分が泣いた。
問題だらけの自分も少しだけ愛せるような気がした。 ほんと、今のギスギスした時代だからこそ、気づくことの多い映画でもあった。

鏡の使い方にもヒト癖あり。 と思ったら、A24が絡んでるのか。
そりゃ、一筋縄ではいかないはずだ。

あと個人的に、優しいんだけどどこか頼りない父、だけど最後は全てを包み込む余裕すら見せるキー・ホイ・クァンのキラキラした演技がアチィ…
子どもの頃から、“私より少し年上のお兄さん”がスクリーンにいた。グーニーズにインディ・ジョーンズ。
こんな素敵な大人になったんだなぁ、と感慨もひとしお。

あとも一個、ユマ・サーマンの名前がクレジットにあったのだけど、、
なに?キル・ビルへのオマージュ??
わからん、知りたい!誰か教えて!

おわり


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