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Live2Dで手を作ってみる

こんにちは。live2Dでモデル作成をしています、halです。
今回はハンドトラッキングモデル用に作成した手を紹介します。
トリッキーでマッチョな制作過程なため、初心者の方はけして参考にしないようお願いします。

こうやったらどうにかできたよ!という報告です。あまり過信せず自分なりに効率のいいやり方を工夫されるといいと思います。

Live2Dで作成した手
  • 観察する

まず手を観察し、live2Dで実装できる動き方を考えます。
手をぎゅっとにぎると指が基底から曲がります。基底部は四指で共通しているため、Live2Dでの実装は難しくなります。基底部を曲げない程度にふんわり、ニャーっと曲げた形が実装しやすいかと思います。

自分の手の写真からトレスしました
  • 一本目の指を作る

活きのよい指

作りたい指の形が決まったら一本目の指を作ります。テクスチャーは左右対称に節ごと作成します。また、中節部分に縁取りのついた正円をシルエット補助用に用意します。

指先と根本にグラデーション入れてます

メッシュ割を行い、メッシュごとデフォーマーを作成します。
パラメータxのキーを-180_-90_0_90_180に、パラメーター開閉を0_0.5_1に打ちます。

まずは、90からモデリングしてみます。
指の曲げには回転デフォーマー、グルー、マスクは使用していません。

0.5の時に指先と中部分を真っ直ぐにすると作りやすいです

次に正面の開閉を作成します。
まず、指先部分、中部分のデフォーマーをメッシュごと複製します。これは指の開閉0~0.5、0.5~1で素材を分け、指を曲げた際に形状がひっくりかえるのをごまかすためです。

0.5の時にデフォーマーが重なり合います

デフォーマーがくしゃっとならないよう注意しながら指を曲げます。x90と矛盾しないよう、素直な変形になるよう筋肉で整えます。

x=0、開閉0.5の部分でデフォーマの回転が入るため、モデリングが難しくなります

前に曲げることができたらx-90、x180と-180を作成し形状を整えます。
中節部と根本のメッシュパーツを複製し、180の時に指先よりも手前に表示されるようパーツレイヤーの並び順を変更し、90以下はロストさせます。
この時点では-180部分は必要ありません。


キーを打たずにロストさせると残像が出なくなります

爪はメッシュパーツのカリングにチェックを入れデフォーマーが裏返ると非表示になるよう設定し、モデリングします。

爪のカリング設定
デフォーマーが裏返ると画像が消える
  • 指を複製する

指を複製し形を整えます

ほかの指を複製します。xが0-180の時に正しい並び順になるよう成型すると、xが-180_0の際にひどいことになります。これを防ぐため各指のパーツを複製し、-180_0用に並び替え、0以上のメッシュパーツをロストさせます。この時に-180_-90の中節部、根本のメッシュパーツを用意します。デフォーマーはいじらないので面倒なだけで作業は難しくないです。ただただややこしい…。


このような並びになるかと思います

ここまでできればあとはどうにかなるんじゃないでしょうか。3Dや自分の手を参考に形を整えてください。
私はpixivの漫画素材工房さん(https://www.pixiv.net/users/16776564)と、HANDY デッサン用モデルツール(https://play.google.com/store/apps/details?id=com.beliefengine.handyapp&hl=ja&gl=US)というアプリを参考にしました。

以上、初心者は参考にしてはいけないマッチョモデリング講座でした!

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