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僕らはenth世代


enth @恵比寿5/2コロナ渦
 始まった時からモッシュピットあったし、近づいたらガンガン蹴られてでれんし、酸欠と酔いでヘロヘロだし、ダイバーおるし、ステダイするし、くちびる流血するし、カップルで来てる彼女絶対守るマンにガン飛ばされるし、、、
結果はほんまに強制終了しちゃったけど、ピットの中ではあの頃のよろよろしてる子を助けてあげたり、一定の距離あけて快適でいられる思いやりみえて少し、いや泣いちゃうくらい死ななくてよかった。生きててよかったってなったよ。大袈裟かもしれないけど、世界の、自分の、大人の、いろんな怒り、闇をあの場に吐き出せたし、新たな心臓の鼓動を感じられたよ。

enth,あんたたちはほんとにプロだし、ルール、情勢をみんな理解してても理性が吹き飛ばされる、血が沸騰して、まさに心臓からグツグツ煮えてしまう、そんな曲や雰囲気が作れるあんたたちと時代を共にできて、まさにENTH世代になれて誇らしいよ。

自分の話だけど、僕は、クソみたいな塾、勉強漬けで部活もできない16-18を過ごし、クソコビットで大学もはっちゃけられない、3年間煮えくりかえった若さを、青春を、大学時代から若さを、若いことをしたかったのに、やれ緊急事態やらマンボウやらワクチンやら、、僕は実家暮らしだったし、キャンパスにも2週間に一回とかそんなマナビス大学を2年間すごしているわけよ、、
やっとなんか緩まって僕は東京にやっと引っ越せて、友達と初めて酒を飲めて、女と少しだけ遊べて、少しずつ戻ってきたと感じるよ。
でも、もう大学3年で就職の早期化とかいってやれインターンやら、自己分析やら、

どこまで若さを捨てればいいの?この時代のこの年齢の朝起きるたびに湧いてくるエネルギーの洪水にまだ蓋をしなきゃいけないの?
漏電してんのよ、マンホールから水が噴き出てんのよ、深夜眠れなくて、ヘッドホンの限界まで出していまだに銀杏BOYZの若者たちとかno future no cryとか聞いて誤魔化して、激辛料理で喉焼けるまで爆食いして、ゲロ吐くまで一人で酒飲んで、、まだですか、もう我慢しろってしろっていったってもう限界だよ、なんで若いうちにこんなに経験少ないの、、自分から突き進む感覚、エネルギーの放出しちゃだめなの
若いうちに勉強しろってか?まだ机で若さを、年齢をペンの芯のように削らなきゃいけないの?

いろんな人がいるし、日本だし、わかるし、建前とか関係なく危険なの、亡くなったり、味覚なくなったり、死の寸前までいく病気なのは吐くぐらいわかってるわかってる
でも、、じゃあこのまま一番エネルギーある時を諦めろって、、?むしろ勝手すぎやしないかい?
このまま、こんな気持ちをずっっと持ったまま社会出るの?仕事に忙殺されるのがいいの?
こんなこと言いたくないけど変な事件起こるよ、今に、自殺者また増えるよ、、20年前の歌詞にもこの世界はクソだとかいってて希望の光が細くなっているのにどうすんの?

だから賛否あるのも分かるけど、アーティストにも、スタッフ、音楽業界、にまで批判されるのも予想できるし、わかるけど、
このクソ生きづらくて今にでも死んでしまいたいし、叫んでも叫んでも大人たちに窓を閉められるそんな世の中で、彼らはでかい波でそんな概念をぶち壊してくれる、まだ死ぬなと、悩む前に俺らをみて聞いてみろと僕らの希望だ。

歴史を見ると、第一次世界大戦後に、反戦をつきとうしたセリーヌ、そしてその世代の希望となった。生き方となった。
第二世界大戦後にバッシングをうけながら不服従、シュルレアリスムやビートジェネレーションといった世代を作り上げたジャックケルアック、
実存主義をはじめとするサルトルやヘッセ、サガン、ブゴウスキー
それぞれクソな時代に生きづらい時代に若者をささえ希望を、力を与え続けた存在がいる。それはいまにも通じるものだけど、みんな死んだし、やはり過去の奴らだ。
でも、現在はENTHがいる。僕らにはENTHがいる

だからありがとう。この時代に生きていていいことなんてないと思ってた。デジタルで残るものは消え、クソビジネス目的で音楽を潰したアイドル、ふと大人になったときに子供世代に自慢できることなんて、あの頃はこうだって、ここがよかったって言えることなんて全て過去のものだとほんきで思ってた。

でも僕らは、enth世代だ。


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