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It is my life. -ガジュマルの下で出会った男。

「それが僕たちの人生だ。」
その男は言いました。

ブッダが悟りを開いた地として有名なブッダガヤ。
大きなガジュマルの木の下で、僕はある男と仲良くなりました。

ヴィカラムと名乗ったその男は、英語と「アリガト」「コンニチハ」のふたつの日本語だけを喋ることができる笑顔の優しい男でした。

宿に向かう途中だった僕をバイクに乗せてくれた彼は僕をチャイに誘いました。

宿にほど近いバスターミナルに並ぶ屋台。
そこで淹れてもらったチャイを僕に手渡しながら、その男は言いました。

「これが僕の人生だ。」

何を言い出すのかと興味を持った僕は、話の続きを促しました。
その男は話を続けます。

「俺の英語はヘタクソで、日本語はふたつしか知らないけれど、俺と君はこうして会話ができている。
それはなぜだかわかるかい? 
君も俺も、笑顔でいるからだ。わはははは。」

そして、男は僕に尋ねました。

「 Are you happy? (君はいま幸せかい?)

その時でした。
屋台の近くで、二人の男が言い争いを始めました。
どうやらお互いのバイクがぶつかったのが理由のようでした。

何の気なしに言い争う二人を見ていると、
ヴィカラムと名乗ったその男は言いました。

君はあの二人を見て何を感じるかい?
どちらかが悪くて、どちらかが悪くない。
そう感じるかい?
でもそうじゃないんだ。
あの二人は悪くもなければ、よくもない。
ただあそこで言い争っているだけだ。
あそこにいるのは、ただ言い争っているだけの二人だ。

けれども、
もし君が、その人のことを悪く思えば、その人は悪い人になる。
もし君が、その人のことを良く思えば、その人は良い人になる。

この世の真実は君の心が作る。

この世のすべてのことは、君の心が作り出す。
この世のすべてのことは、僕たちの心が作り出す。

それが僕たちの人生だ。

そして彼は再び僕に尋ねました。

「 Are you happy? (君はいま幸せかい?)

本日も文末までお付き合いいただきありがとうございました。
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それでは、また次回。



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