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一輪挿しに花を

先日かわいい一輪挿しを見つけたので、直感的に連れて帰りました。
そして、父の霊前に花を飾りました。
花はすぐに枯れてしまうので、
僕は毎朝その花のことを想うようになりました。
それは父を想うことでもありました。

僕が簡単に人に愛を贈ることができるのは、
父や母が僕を愛してくれているからであり、祖父母が僕を愛してくれているからです。家族や仲間が僕を愛してくれているからです。

そして、僕が周りの人々に愛されているのは、僕が周りの人々を愛しているからです。

僕たちには自分が見ているものしか見えません。当たり前ですね。
でも、この世の中は、いろいろな世界が並行して存在していることをご存知でしょうか?

僕たちは、同時並行で進行する世界のうちのどれかに目を向けて、その目を向けた現実を生きています。

ならば、「愛」や「感謝」に目を向けたほうが絶対お得。

「愛」に目を向ければ「愛」の世界が現実になります。
「感謝」に目を向ければ「感謝」の世界が現実になります。

でも、これが意外と難しくて、ついつい悲しいことや腹立たしいことに目を向けてしまいますよね。
しかしそうすれば、悲しいことや腹立たしいことが現実になってしまいます。

でも大丈夫です。
電車の路線みたいに並行する世界において、隣の線路に移動するのはとても簡単です。
”そこ” に目を向ける、それだけです。

僕の場合、父を亡くして悲しみに暮れました。
でもそれと同時に大きな優しさにも気がついたのです。
そして、その優しさに目を向けた途端、僕は優しさの世界に包まれました。

“そこ” に目を向けるだけでいいんです。

もちろん僕は悲しくないわけではありません。
ただ悲しさを受け入れながら、優しさの中にいるのです。
僕は同時に走る「悲しさの車両」の存在を知りながら、「優しさの車両」の中で生きることができているのです。

たったひとつの「愛」に目を向けることができれば、あとは勝手に「愛」の世界がやってきます。
たったひとつの「感謝」に目を向けることができれば、あとは勝手に「感謝」の世界がやってきます。


今年もありがとうございました。
来る年もみなさまにとって良い年になりますように。




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