カレーに対する熱弁
僕はカレーを作るのが好きだ。
とにかく好きなのである。
自分で食べて、「うまっ」と思う。毎回感激する。
僕のカレーはお金をかけている。
食材費ははっきり言って安い。
材料に高級なものは使わないが、玉ねぎを飴色に炒める時に応援団を呼ぶのである。これに金がかかる。
そこまでしても、カレーは作りたくなるものなのである。
将来、カレー屋さんをやってみたいなという気持ちがふつふつと湧いてきているぐらい、カレーのことを考えるとワクワクする。
しかし、お笑い芸人である僕が、カレーについて、熱く語っても、いつも、みんなそんなに聞いてくれない。
そこで、今回はここで、カレーに対する熱意を全部語りたいと思う。
長くなるが、これは個人的な趣味である。
ただ、普通にカレーについて語っても誰も読んでくれないと思うので、今回は下記の視点でも熱弁していく。
お笑いのネタ作りとカレー作りには、共通点がめちゃくちゃある。
そもそも、僕がカレー作りに目覚めたのは、レトルトカレーのアレンジをした時である。
レトルトカレーをそのまま食べても変化がなく、飽きるし、そもそも安いレトルトカレーの場合は、そんなに美味しくない。
なので、僕はカレーの隠し味の研究をしはじめたのである。
この時、僕は、自分が“バカ舌”であることを認めた上で、非常に丁寧な試し方をしている。
「今日はケチャップとウスターソースとバターを入れてみよう」
「今日はマヨネーズとニンニクを入れてみよう」
などは、やらない。
こんなことしたら、バカ舌の僕には、わけがわからない。
隠し味は、ひとつずつ。
でないと、その食材なり調味料を入れた時の変化が僕のようなバカ舌には分からないからである。
そこで、色々な隠し味をひとつずつ試した結果、自分的には、下記の隠し味がハマった。
赤ワイン
これは大人びた味になる。ガキンチョは嫌うかもしれないが。僕としては、めちゃくちゃ美味い。
コーヒー
これも、赤ワインとはまた全然方向性が違うが、おとなびた味になる。
焼肉のタレ
これも、異常に美味しくなる。焼肉のタレ、自体に色々入ってるから、複合的なものだけどね。
バター
単純にコクが出る。脂っこくて、カロリーの高いものは、結局、めちゃくちゃ美味しいのだ。
あと、もう一つ、隠し味で、あんまり人が言ってるのを見たことがないやつで、美味しいものが何種類かあるのだが、将来カレー屋さんをやる時のために、これらは秘密にしておこう。
さて、この“ひとつずつ試す”も大切で。。
ひとつのネタを少しずつマイナーチェンジしながら、育てていく場合、色々変えすぎると、なにがどうなって、このウケになってるのか、がボヤけてしまう場合がある。
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