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『WILL』

【 ネタバラシはありません 】

『WILL』

著者:本多孝好
出版社:集英社(集英社文庫)
発行年:2012年3月25日

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(内容紹介)
 11年前に両親を事故で亡くし、家業の葬儀店を継いだ森野。29歳になった現在も、寂れた商店街の片隅で店を続けている。葬儀の直後に届けられた死者からのメッセージ。自分を喪主に葬儀のやり直しを要求する女。老女のもとに通う、夫の生まれ変わりだという少年――死者たちは何を語ろうとし、残されたものは何を思うのか。ベストセラー『MOMENT』から7年、やわらかな感動に包まれる連作短編集。
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 本書を読んでいると、涙腺が何度か緩みます……。特に終盤。ずるいぞ……。というわけでして、前作『MOMENT』では神田くんの視点で物語が展開していましたが、本作は森野さんの視点で世界を見ていくことになります。前作ではまだ学生だった神田君が、まさかこういう人生を送っているのかという軽い衝撃が1個。あと、森野葬儀店の社員である竹井さんは人情味があふれていて、こういう上司が近くにいてほしいなあと思いました。

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