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『運命のチェスボード』

【 ネタバラシはありません 】

『運命のチェスボード』

著者:ルース・レンデル
訳者:高田恵子
出版社:東京創元社(創元推理文庫)
発行年:1987年4月17日

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(内容紹介)
 アンという女が殺された。犯人はジェフ・スミスだ――そんな匿名の手紙がキングズマーカム署に届いた。ウェクスフォード警部は調査を開始したが、死体さえ発見されない状況に困惑せざるを得ない。本当に殺人はあったのか? 混迷する捜査陣の前に、やがて事件は意外な真相を明らかにする! 巧みなプロットを駆使した、レンデル初期の傑作長編!
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 ウェクスフォード警部シリーズの三作目だそうです。ルース・レンデルの作品を読むのは本書が初めてでした。一人の人物を探すのに、こんなに引っ張ることができるのは、すごい力量だと感心しました。一歩間違えると単調になりがちな調査シーンのなかに、ラブロマンス? みたいな描写も所々あり、読み終えてみれば良いアクセントになっていたなと思いました。あと、本書のテーマは、この現代でも十分に通用するようなものだったので、古さを感じることがなかったです。

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