『あるキング』

『あるキング』

著者:伊坂幸太郎

出版社:徳間書店

発行年:2009年8月31日

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 内容紹介より。

 弱小地方球団・仙醍キングスの熱烈なファンである両親のもとに生まれた山田王求(おうく)。”王が求め、王に求められる”ようにと名づけられたひとりの少年は、仙醍キングスに入団してチームを優勝に導く運命を背負い、野球選手になるべく育てられる。期待以上に王求の才能が飛び抜けていると知った両親は、さらに異常ともいえる情熱を彼にそそぐ。すべては「王」になるために――。

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 大学生の頃に一度読みました。懐かしい……という思いは一旦脇に置いて、主人公の数奇な人生を端から見ている気分で読み進めました。野球の天才が、周囲にどのような影響を及ぼし、それがおのれにどう返ってくるのか。本書は様々なケースが書いてあり興味深いです。読み終えた後、「王」になるのは良くも悪くもだなあ、と思いました。

 ただ、私が彼のそばにいたら信奉していたのかもしれません。

 本書のモチーフになっている『マクベス』も近いうちに読んでみようと思いました。

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