『上級国民/下級国民』

『上級国民/下級国民』

著者:橘玲

出版社:小学館(小学館新書)

発行年:2019年8月6日

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 内容紹介より。

 幸福な人生を手に入れられるのは「上級国民」だけだ―—。「下級国民」を待ち受けるのは、共同体からも性愛からも排除されるという”残酷な運命”。日本だけでなく世界レベルで急速に進行する分断の正体をあぶりだす。

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 本書は2年前に刊行されたものですが、このタイミングで読むことができて良かったです。あと10年積読していたら、また別の感情が動くかもしれませんが……。さて、本書のまえがきにも出てきましたが、そういう私も例のニュースから「上級国民」「下級国民」という言葉を聞くようになりました。私は「上級国民」でも「下級国民」でもありません(自己肯定感!)が、何かしらのきっかけでいわゆる「下級国民」になってしまう可能性が低くはないかもな……と感じました。また、そこから「モテ」「非モテ」に展開していきます。この言葉たちは10代からのお付き合いなので、「上級国民」「下級国民」からどんなふうにつながるのか気になりましたが、本書を読み進めていると「そういうことか!」と納得してしまいました。ざっくりと書くので本書の内容とは少しずれてしまいますが、上級国民は一夫多妻、下級国民は生涯独身という言説は、薄々気づいてはいましたが、改めてセンセーショナルな提示をくらったので思わず天を仰ぎました。

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