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『鏡の迷宮』

【 ネタバラシはありません 】

『鏡の迷宮』

著者:E・O・キロヴィッツ
訳者:越前敏弥
出版社:集英社(集英社文庫)
発行年:2017年6月30日

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(内容紹介)
 ある日、文芸エージェントのピーターのもとに届いた一篇の原稿。迷宮入りした殺人事件の真相を告げるといいながら、後半部分は送られていなかった。ピーターは残りの原稿の行方を、そして事件のことを調べ始めるが……。エージェント、記者、元警察官と次々に交錯する語り手とそれぞれの視点。全てのピースが揃ったとき、あり得ない真実が浮かび上がる! 世界中が騒然、眩惑ミステリー。
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 本書の裏表紙のあらすじを読んで、「作中作」のミステリかと思いきや、実はそうでもなくて、これは一筋縄ではいかないなと第二章に入る前に姿勢を正しました。事件の謎も魅力的でしたが、それに関わった三人の語り手たちの人生の変化も描かれていて、どちらも楽しめました。特に元警察官の章を読んだとき、最後グッときました。いろいろあったんだなあ。

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