『ニック・メイソンの第二の人生』

【ネタバラシはありません。】

『ニック・メイソンの第二の人生』

著者:スティーヴ・ハミルトン

訳者:越前敏弥

出版社:KADOKAWA(角川文庫)

発行年:2016年6月25日

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 私はローレンス・ブロックやロス・マクドナルドなどの探偵小説が好きです。だから、本書の裏表紙に〈孤独な男の闘いを、硬質な筆致で描くハードボイルド・ミステリ〉と書かれているので、「これは読まねば」と思いました。ただ、主人公であるニック・メイソンの職業が探偵ではないので、完全ストライクの好みではなかったですが、メイソンの言動は個人的に好きな部類なので楽しく読みました。

 ニック・メイソンが、どういう経緯で第二の人生を歩むことになったのか、過去と現在が行ったり来たりするので、何が起こるか分からないハラハラ感がすごいあります。本人は十分気をつけているのに、なんだかんだ厄介ごとに巻き込まれていくメイソンに幸あれ!!

 あと、シリーズ第1弾と銘打っていたので、続編は出ているのかなと思い検索したらありました。『ニック・メイソンの脱出への道』というタイトルでした。そう簡単に第二の人生を謳歌できませんか……。気になります。

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