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『罪色の環 ―リジャッジメント―』
【 ネタバラシはありません 】
『罪色の環 ―リジャッジメント―』
著者:仁科裕貴
出版社:KADOKAWA(メディアワークス文庫)
発行年:2014年3月25日
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(内容紹介)
「あなたたちは裁判員に選ばれました。日給四〇〇万で疑似裁判をしてください」――音羽奏一もまたその裁判員に選ばれた一人。彼は、かつて被疑者となった「首絞めピエロ事件」で無罪になった特殊な経歴を持つ大学生である。
そんな彼をはじめとして、計六名の男女が識神島と呼ばれるリゾートに集められた。
その目的とは、十九年前に無罪の判決を下された強盗殺人事件の再審。だが、彼らはゲーム感覚で行われる裁判で、ある真実を知ることに……。
人工知能を舞台に行われるイリーガル・サスペンス開廷!
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いつ頃かうろ覚えですが、『丸太町ルヴォワール』(円居挽)や『インシテミル』(米澤穂信)などを読んできた流れで、SNSで同じような大枠で本書が紹介されていたので買ったような覚えがあります。メディアワークス文庫のミステリは守備範囲外だったので、「ありがたい……」と思い書店で買ったような気もします。
そんなこんなで、再び本書を読むことにしました。こういう疑似裁判は、裁判で裁かれる事件そのものの他に、どうしてこの裁判が行われないといけないのか? という謎も乗っかってくるので、二重も三重も楽しめる仕掛けになっていると思います。それにしても、裁判員に選ばれたくないなあ……と心底思いました。
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