『都会のトム&ソーヤ⑩《前夜祭〈創也side〉》』
『都会のトム&ソーヤ⑩《前夜祭〈創也side〉》』
著者:はやみねかおる
出版社:講談社
発行年:2012年2月28日
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(内容紹介)
コンビニの売り上げアップのため、
創也が企画した
水鉄砲サバイバルゲーム。
手ごわいメンバーの中、
内人は優勝できるのか?
「魔物」の正体は……?
前巻の謎がすべて解き明かされる、
〈前夜祭(EVE)〉解決編!
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マチトムシリーズ第10作目。前作〈内人side〉の続きです。そこで明らかにならなかった謎について、本作で創也の推理で明らかになります。創也の職場体験学習からのサバイバルゲームという振れ幅は、いつもの通り。内人が自分が警戒モード、サバイバルモードになったときだけ、頭がフル回転するのもいつもの通り。創也が運動音痴なのに思った以上に活躍していて微笑ましかったです。また、栗井栄太御一行は、やはり遊び心を忘れないお茶目な大人たちでなかなか憎めません。次作につながるセリフも言っているので、今後が楽しみでもあります。この2作で一番の謎であった「魔物」については、なかなかの怖さがありました。(あの発言の伏線が回収されてる……なるほど。)何が普通で、何が普通ではないのか、それは難しい問題だなと考えました。
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