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『孤独の達人 自己を深める心理学』

『孤独の達人 自己を深める心理学』
著者:諸富祥彦
出版社:PHP研究所(PHP新書)
発行年:2018年8月30日
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(内容紹介)
 私たちは必要なつながりを持てずにいるとき、惨めでさみしく、つらい気持ちになることがある。しかし、この一人の状態を「どうせ一人でいるのなら」と主体的に選択し直すと、全く異なる意味合いを帯びてくる。大きな自由と解放感が得られる。さらに世間の喧騒から離れて孤独に徹し、「深い、一人の時間」を持つことではじめて、真実の自己と内面的な充足が得られる。そして同時に、逆説的に、もっとも強く他者とのつながりを感じ取ることができるのだ。孤独こそ、すべての人間に共通の当たり前の真実。いかに孤独を引き受け、自分の人生に課された使命をまっとうするか。あなたよ、孤独の達人たれ。
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 確か高校生くらいのときに、『おひとりさまの老後』(上野千鶴子/法研)を読んだ頃から、「ひとり」「孤独」について考え出したように思います。また、「ぼっち飯」が流行ったと思われる時期、私は大学生でしたが、普通に一人で教室の隅でお昼ご飯を食べていたくらい、「ぼっち」は別に苦ではありませんでした。ただ、それはサークル仲間やゼミの友人がいるからできていたことだったのかなあ、と。知っている人が一人もいない状況でも、そういうことがずっとできたのか、それは想像するしかないので何ともいえません。
 そういうことを考える周期に、本書を買ったはずです。たぶん。ただ、そのとき、それを考えない周期に思いのほか早く入ってしまったのか、半分くらいしか読んでいませんでした。
 良い機会なので、今回はちゃんと向き合おうと思い読み出しました。(最近の読書のきっかけは、そればかりですなあ……。)
 さて、本書は10章で構成されています。〈第1章 一人を自由自在に生きる〉、〈第2章 現代人にとって孤独とは〉、〈第3章 「一人」で生きる能力〉、〈第4章 自分らしく生きることができない苦しみ〉、〈第5章 もしかすると私も「プチ愛着障害」?〉、〈第6章 単独者として生きよ 深く流れる「ひとり時間」を楽しむための孤独の理論〉、〈第7章 孤独の条件〉、〈第8章 マイペース、マイタイム〉、〈第9章 フォーカシング〉、〈第10章 孤独の達人〉。どの章も興味深く読めました。今後の参考にもなりそうです。そのなかで、何個か挙げていきます。

・新DINKS
 この用語、本書で初めて知りました。こういう生き方もあるんだー、と驚きました。

「小金持ち」な令和のDINKsの本音、一緒に暮らす方が合理的だから結婚 | News&Analysis | ダイヤモンド・オンライン (diamond.jp)

 色々ネットで漁ってみよう……。

・ゲシュタルトの祈り
 こういう詩があるそうです。ドイツ語だそうです。今度苦しくなったときに復唱してみます。

「私は、あなたの期待に応えるために、この世に生まれたのではない。
 あなたも私の期待に応えるために、この世に生まれたのではない。
 あなたはあなた、私は私。
 もしふたり、心が通い合うことがあれば、それは素晴らしいこと。
 けれどもし、わかり合えないままであっても、それはそれで致し方のないこと」

・マイスペース
 カフェかラウンジか家のなかか、それは分かりませんが、どこか場所を決めて「自分の内側と深くつながる習慣」を定期的に持とうと考えました。

・グレン・ゴールド
 この方の生き方に興味をもったので、まずはこの方に関する本を読んでみます。20世紀最大のピアニスト……なんという天才。

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