『出版大崩壊 電子書籍の罠』

『出版大崩壊 電子書籍の罠』

著者:山田順

出版社:文藝春秋(文春新書)

発行年:2011年3月20日

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 私は将来的に本棚1つでの読書生活を送ろうと計画しています。(理由は2つ。引っ越しを2回経験して荷物が多くて辟易したこと、ミニマリストの考えに共感したこと)だから、その本棚からあふれそうな本は電子書籍で買おうと検討しております。今までamazonでは、本を含め何もかも買わないように意識的に生きていたのですが、そろそろあがくのをやめて、今の時代に合わせようと思い立ちました。そんなこんなで、本の整理をしていたとき、本書を見つけました。『出版大崩壊』、これは何という偶然。さっそく読むことにしました。本書が発売されて10年が経っています。当時のことは、うっすらと覚えているような、覚えていないような……そんな曖昧な感じです。ただ、確かに「自炊」という用語は聞いたことがある! と記憶が呼び起こされました。出版業界に限らず、音楽業界も新聞業界も、現在進行形でプラットフォームに喰われている状況です。最近も、〈「漫画村」運営者の男に有罪判決 福岡地裁〉というニュースを見て、げんなりしました。

https://www.asahi.com/articles/ASP623QY9P61TIPE034.html

 (うっ、このURLは新聞の電子版だ……。書いたそばから。)

 ユーザーは作り手の苦労を知らないという、著者の痛烈な一文には、分かっているつもりだった私にもチクりと刺さりました。

【追記】

 本書を読んでいる途中、2021年6月、私はKindleを買いました。電子書籍リーダーというものを今回初めて使います。amazonに屈しました。色々と考えながら、使っていこうと思います。

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