『さとり世代 ——盗んだバイクで走り出さない若者たち』

『さとり世代 ——盗んだバイクで走り出さない若者たち』

著者:原田曜平

出版社:KADOKAWA(角川oneテーマ21)

発行年:2013年10月10日

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 【20代の頃に買ったいわゆる「若者論」に関する新書を、30歳になって読んでみる】シリーズをやっています。本書は、博報堂に勤めている著者と大学生たちとの座談会形式で構成されています。当時の大学生の空気感が何となく分かるので面白いです。本書のコンセプトだと、自分自身の振り返りも多かったです。また、「さとり世代年表」が面白かったです。1992年(0歳)から2013年(21歳)までに起こった出来事と流行がざっくりと書いてあります。高校生のときmixiをやっていたなあとか、前略プロフはやってなかったなあとか、懐かしい思いに浸りました。(現実逃避……。)
 本書を読んでから、『つくし世代 「新しい若者」の価値観を読む』(藤本耕平/光文社新書/2015年3月20日刊行)を読むと、より理解が深まったかもしれないと考えました。ゆとり→さとり→つくし という変遷をひもとくのは、(一面では違うかもしれないですが)なかなか面白いものです。

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