『コロナ時代の経済危機』

『コロナ時代の経済危機 世界恐慌、リーマン・ショック、歴史に学ぶ危機の乗り越え方』

著者:池上彰 増田ユリヤ

出版社:ポプラ社 (ポプラ新書)

発行年:2020年7月6日

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 コロナに関する新書、2冊目です。

 サブタイトルの通り、世界恐慌やリーマン・ショックなどの恐慌の歴史を学ぶことで、いまを生きるヒントを考えよう、というコンセプトです。

 池上さんと増田さんの御二方の会話形式で、歴史を振り返っていくので、堅苦しくありません。時々池上さんがジョークを仰るので、少しクスっと笑ってしまいます。

 世界恐慌に関しては、学校での勉強以来のことなので、その復習と、もう少し踏み込んだ内容まで知れたので興味深かったです。

 リーマンショックのとき、私は学生で遊び呆けていました。(学生=遊び呆ける、という図式は成立しないっすよねえ。)だから当時は、経済活動とは無縁だと思って生活していたので、遠い世界の出来事だと思っていました。当事者意識の低さと言ったら、もう! ということなので、このタイミングで学ぶことができて良かったです。

 また、巻末にドイツのメルケル首相のテレビ演説の全文が載っているのも良かったです。国民に寄り添った内容で、しびれました。日本政府との対応の差が明らかです……。と言いますか、3月の時点でこの演説を見なかったのは、自分のアンテナの感度の悪さに恥ずかしくもなってきました。

 最後に、池上さんと増田さんでYouTubeを始めているみたいです。「公式 池上彰と増田ユリヤのYouTube学園」(https://www.youtube.com/channel/UC5X3kJorIx55tOJQ9283tkg)というチャンネルです。現時点で7070人。もっと増えても良いような気がしますが……。これらの動画を見て、さらに学ぼうと思いました。

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