『彼女はたぶん魔法を使う』

【ネタバラシしておりません】

『彼女はたぶん魔法を使う』

著者:樋口有介

出版社:東京創元社(創元推理文庫)

発行年:2006年7月28日

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 本書は、1990年に講談社で単行本として刊行され、1993年に講談社文庫に収録されたものを、東京創元社で文庫化したものです。いつか読もう読もうと思いながらも先延ばしにしていた「柚木草平シリーズ」、今回ようやく1作目を読むことができました。元刑事でフリーライターの柚木草平が、ひき逃げ事件の被害者の姉に、事件の再調査を依頼されます。車種も年式も判明しているのに関わらず、車も犯人も見つかっていないという……。少しずつ真相が明るみになってくるこの感じ、私立探偵小説の醍醐味です。また、柚木のかっこつけたセリフ、自分は嫌いじゃないと思いました。ただ、魅力的な女性に会いすぎるきらいがあります。年下にも年上にも振り回されている様を見てなんとも。


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