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『ワーキング・ホリデー』

【 ネタバラシはありません 】

『ワーキング・ホリデー』

著者:坂木司
出版社:文藝春秋(文春文庫)
発行年:2010年1月10日

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(内容紹介)
「初めまして、お父さん」。元ヤンでホストの沖田大和の生活が、しっかり者の小学生・進の爆弾発言で一変! 突然現れた息子と暮らすことになった大和は宅配便ドライバーに転身するが、荷物の世界も親子の世界も謎とトラブルの連続で……!? ぎこちない父子のひと夏の交流を、爽やかに描き出す。
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 本書は2007年に刊行された単行本を文庫化したものです。5話、収録されています。再読ですが、やはり「ほっこり」してしまいました。そのほっこりさのなかにも、核心を突く一言もあり(「私と仕事、どちらかが大事なの?」に対する返事が秀逸でした!)、なかなか油断できません。私自身、学生時代にヤマト運輸の早朝仕分けのアルバイトをしていたので、ところどころ「懐かしいなあ……」と感慨深く読み進めました。また、父と子の何とも言えない距離感に、ハラハラしたりキュンキュンしたりと色々忙しかったです。続編があるので、読んでみようと思います。

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