2018年のベストゲームと2019年の展望

2018年はいろいろと人生においても大事な年だったし2019年もさらなる飛躍を目指したいわけですが、今回はとりあえずゲーマーとしての昨年の振り返りと今年の方向性について。

まず2018年の個人的ベストゲームトップ5はこんな感じ。
1.Into the Breach
2.Déraciné(デラシネ)
3.イースVIII -Lacrimosa of DANA-
4.レイジングループ
5.Nintendo Labo Toy-Con 01: Variety Kit

デラシネとニンテンドーラボについてはCONTINUE Vol.57にて短めのレビューを書きました。イースⅧについてもそのうち何か書きたい。Into the Breachはアロハ天狗氏のTogetterまとめIGN Japanのプレビューなど最高のテキストが既にいくつもあるので僕から多くを語る必要はないでしょう。

順位付けについては1位、2位、3位のタイトルは評価というか、“好き度”で言えばほとんど差はない。ただ、それぞれをゲームジャンル(戦略シミュレーション、VRアドベンチャー、アクションRPG)で考えたとき、今後ItBより夢中になれる戦略シミュレーションに出会える可能性は他2作のそれと比べてかなり低いなと感じたのでそういうやり方で順位を付けた。それくらいItBのコンパクトで研ぎ澄まされたゲームデザインはシミュレーションを無意識に敬遠しがちな僕にも丁度よかった。

『ASTRO BOT:RESCUE MISSION』を選外にしたのは自分でもちょっと逆張り感があるのだけど、Nintendo Laboを組み立てているときの素朴な感慨がASTRO BOTでのVR体験に劣っているとは決して思えず、これから先、2018年にこんな素敵なゲームがあったのだと自分の口から名前を挙げたいのはNintendo Laboのほうだと感じたので5位はこちらにした。ASTRO BOTはプレイした人はみんな名前挙げるでしょうからね。

前述の通り、昨年はわりと消極的な方法で上位作品を決めていて、『INSIDE』の2016年、『ゼルダの伝説 Breath of the Wild』の2017年と比べると圧倒的な作品をプレイできなかったのは少々寂しさがあった。『Red Dead RedemptionⅡ』が満足にプレイできたら違っていたかもしれないけれど、あれに本気で取り組んでいたらかなりの数のゲームを犠牲にする必要があったので悩ましい。無限に時間がほしい。

ちなみに2016年、2017年のトップ5は以下の通り。
2016
1.INSIDE
2.雷子 ~紺碧の章~
3.Life is Strange
4.The Witness
5.Rez Infinite

2017
1.ゼルダの伝説 Breath of the Wild
2.VA-11 Hall-A
3.Girls Mode 4 スター☆スタイリスト
4.スプラトゥーン2
5.Cuphead

2018年の振り返りはそんな具合にして、続いて2019年にどんなゲームを遊んでいくかについて。

例年通りビデオゲーム史に名を刻むであろう大作や、革新的なインディーゲームはバランスよく遊んでいきたいのだけど、それに加えて重点的にプレイしていきたいのは下記3パターンに属するタイトル群。
① 国内シングルAタイトル
② 国内インディータイトル
③ 国内有名メーカーの作家性重視・低価格帯タイトル

要するに国内タイトル重視ってことなんだけど、①②③それぞれ重視する理由は結構違う。

「①国内シングルAタイトル」っていうのは昨年僕がプレイしたゲームだとイースⅧや『龍が如く0』辺りを指している(一般的な定義と合致するかは知らない)んだけど、やっぱりこの規模のタイトルはゼルダBotWや海外AAAタイトルみたいな洗練されたオープンワールドにはなり得ない。それでも上記2作が抜群に面白かったのは「なにを持ち味にした体験を提供するか」っていうコンセプトが明確で、それが開発の上で適切にコントロールできていたからだと思う。上記2作はある強みを活かすとして、そのためには何が必要で何が不要なのか?という取捨選択とそれに伴う工夫によって独自のプレイフィールが生まれている印象が強い。『GRAVITY DAZE』なんかもそうだ。

そういう意味で直近リリースされるタイトルで興味深い体験ができそうなのは『ONE PIECE WORLD SEEKER』だ。本作の特徴はトレーラーを観れば分かる通りオープンワールドと、海外AAAタイトルを徹底的に研究してルフィーのキャラクター性に落とし込んだゲームシステムで、日本のキャラゲーでここまで海外AAAタイトルのゲームデザインを取り込んだものが出てくることはこの先しばらくないと思う。とはいえゼルダとかアサクリほどの規模・クオリティのゲームにはきっとなり得ないわけで、果たしてどういった点に特化させたゲームプレイを提供してくれるのか非常に楽しみなのだ。『イースⅨ』にも期待大だし、この「コアゲーマーでもちょっと見逃しがちな国産のちょっと影の薄い大作」みたいなゲームの独自性には昨年にも増して注目していきたいところだ。

「②国内インディータイトル」はそのままなんだけど、めちゃくちゃ楽しみにしている人狼RPGの『グノーシア』はもうすぐリリースされるらしく、昨年デジゲー博で触ってとてもいい感じだった『I:ROBOT』も年内リリース予定とのことで、せっかくなのでほかにもオリジナリティに溢れる国内のインディーゲームはしっかりチェックしていきたい。VR周辺の動きも含めて。

「③国内有名メーカーの作家性重視・低価格帯タイトル」は昨年いくつか目立ったタイトルがリリースされている。『The MISSING - J.J.マクフィールドと追憶島 -』や『Déraciné(デラシネ)』、まだプレイできてないけれど『THE QUIET MAN(ザ クワイエットマン)』辺りがそうで、2019年に入ってからリリースされた『Travis Strikes Again: No More Heroes』も過去のノーモアシリーズより低価格帯でのリリースだった点でこれに該当するだろう。

今後リリースの作品でこれに該当するのは『The MISSING』と同様SWERY氏の手掛ける『The Good Life』くらいしか思いつかないのだけど、『SEKIRO』のリリースを間もなく終えるフロム・ソフトウェア辺りまだ何か隠していそうだし、他では得られない体験が3~4時間で楽しめるゲームが国内からも途切れることなくリリースされることに期待したい。


そんな感じで、自分はやっぱり日本で生まれるコンテンツの文脈とかその特異性みたいな部分が好きなのだと思うし、アニメとか、ゲーム以外の自分の強みを活かせるのもその辺だと思うので、今年は強化していきたい所存だ。楽しみましょう。

おわり

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