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【研究メモ】シーズン1 想定ケース(5)西村 さくらさん


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今回は、冒頭からネタバレを含む、
ロープレ内容について述べています      
ロープレ音声動画を、まだ聞いていない方 
内容をまだ知りたくない方はご注意ください!!


園子さんの演技力


このロープレ
特筆すべきは、相談者を演じる
園子さんの演技力 です。

大手物流会社に勤務する相談者が
冒頭から、ちょっと元気の無い様子で
自身の仕事の現状について、語っていきます。

相談者の様子が変わるのが、
ロープレ中盤で
相談者自身のステップアップに関する内容に
焦点が移ったとき。

上司からの課題が<いっぱい降ってくる>
それをやりながら<大変>
と、少し言い訳?ともとれるような発言をする相談者。

アイスマンが課題の期限の有無を尋ね、
相談者が
「課題ひとつずつに、それぞれ期限があります」と答えます。

ここで、
「どうですか(笑)間に合ってますか」というアイスマンの一言で
相談者の様子が一変します。

少し元気の無い、冒頭からの様子とは打って変わって
強い、はっきりとした口調で
<必ず間に合わせます>
<仕事はしっかりやっています>
という、意思を感じる言葉が繰り返されます。

更に、アイスマンの応答に被るように
力強く「はい」と返事をしたり、
アイスマンの応答と完全に語りが被って、アイスマンが譲る場面も。

この後、ロープレ後半でも、直属ではない上司からの評価に
不満を露わにした相談者の
<どうして、どこが>
焦点を当てたい、強い感情の言葉が吐き出されるように語られます。

この、相談者の心の機微を捉えた演技力。

相談者の心の動きがありありと見えるよう。
相談者の人物像も浮かび上がります。

ぼんやりロープレを聴いていると、
不意をつかれて ちょっと「ドキッ」と、
心がざわつくような感覚すら覚える
園子さんの演じる相談者に 注目してみてください。

園子さんは、実務で相談業務をされている有資格者とのこと。
実際に日々、相談者と向き合っているからこその
感情を捉えた演技力だと感じます。

(ロープレ音声動画のタイムスタンプでは 11:30過ぎです)

キャリコンの中の相談者像

良くロープレ食堂でも語られる
【思い込み】や【先入観】また【おっ母さんスタイル】・・・

キャリコンが自分の価値観で相談者を決めつけてしまい、
ついお母さんが息子を心配するように解決志向に走ったり
相談者の人物像を、勝手にキャリコンが決めつけてしまったり。

今回のアイスマンは、まさに、
【上司】と【部下】の視点に陥ってしまったのかもしれないな、と。

アイスマンの中での、相談者「西村さくらさん」像が
アイスマンの語り口から、見えてしまった。
——— そんな風に感じました。

この【思い込み】や【先入観】、【おっ母さんスタイル】
過去ロープレ食堂でも、取り上げられてきて
注意しなければいけないな、と頭では分かっているのですが。

本当に陥りやすい。
難しい。
受験生時代だけではなく、資格取得後もずっと続く
多くの方の共通の課題ではないでしょうか。

ロープレ 気になるポイント

来談目的
仕事が上手くいかなくて。

今回は、<上手くいかない>という来談目的に注目してみました。

100ケースの中で、<上手くいかない>という
来談目的のケースを探してみました。

<上手くいかない>という言葉を含む
来談目的のケースはいくつかあるのですが、
今回取り上げるのは
  ↓
  ↓
【シーズン7 ケース87 SS(サイドストーリー)】
まっちゃんのロープレです。

来談目的
私、昨年の4月から異動になって今の職場で働いているんですけど、
<上手くいかない>ことがあって相談に来ました。

まっちゃんは、 
<上手くいかない>ことというのは、どういったことなんでしょうか」
スパっと、焦点を当てています。

この焦点の当て方と問いかけ。
聴いていると簡単に感じるのですが、最初は意外と難しいかも。
皆さんも【自分だったら視点】で、第一応答はどう問いかけるか
考えてみてはいかがでしょうか。
声に出してみると・・・意外とスッと出なかったりするかもしれません。

■ご参考までに■
シーズン7 MS(メインストーリー)担当のけいちゃんの担当した
ケース(87)の来談目的は、キャリ協形式でした。

来談目的
私、大学を卒業してから今の会社に勤めて10年目になるんですよ。以前は別の部署で働いてたんですけど、昨年の4月に今の職場に異動になったんですね。最初は仕事も楽しくて、頑張っていこうと考えていたんですけど、ただ最近仕事が<上手くいかない>ということに、<もどかしい>気持ちを感じて、今日相談しに来ました。

けいちゃんの時は、「もう少し詳しく」と問いかけて
相談者役のジャンさんから
「もどかしいという気持ち(をもう少し詳しく)ですか?」と
ちょっと助け船もありながら
焦点が<もどかしい>に当たり、ロープレは進んでいきます。

この「もう少し詳しく教えていただけますか」の
応答も、つい言ってしまう
受験生あるある、かもしれません。

私はくにゃんは、まず<もどかしい>に焦点を当てて問いかけると思いますが、
最近仕事が<上手くいかない>も、どこかのタイミングで冒頭に戻って
忘れずに焦点を当てたいと思います。

↑ YouTube チャンネル「ジャン・一のキャリコン研究所」へ!
来談目的を忘れない!
100ケース超 ロープレ動画音声
「ケース1」から「冒頭部分」を聴いていく学習方法です


気になるポイントは人それぞれ。
「ご自身だったら」の視点で。
一緒に学んでゆきましょう。


読んでいただいて ありがとうございました

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