【研究メモ】シーズン1 想定ケース(2)②【再挑戦】佐藤 真司さん
【ロープレ動画 黎明期】 再挑戦編
ケース2の1回目から1か月半後、
2020年10月15日に収録された
同一ケースの2回目【再挑戦】ロープレです。
収録日2020年10月15日から さかのぼると———
2020年
10月8日(木)、10月9日(金)、翌週10月15日(木)に
✓対面 かつ マスク着用
✓延長戦
✓再挑戦
という、いつもと違う設定のロープレ動画を含む、音声動画が3日間で計5本収録されています。
まさに黎明期らしい 、様々な想定のロープレを試みているジャンさんやアイスマンの試行錯誤の様子が、日付とロープレ設定から見えてくるようです。
来談目的が・・
ネタバレになるので、詳しくは ↓ 以下の【以下ネタバレ注意】に書きますが
今回、同じ相談者の同じケースにも関わらず、相談者が語る来談目的が違うという、珍しいロープレ動画なのです。
【以下ネタバレ注意】ロープレ 気になるポイント
違う!来談目的
今回 2回目(再挑戦)の来談目的は、
私、今まで大学を卒業して30年以上今の会社に勤めてきたんですけど、55歳以上の職員を対象に、早期退職制度の説明がありまして、どうしようかなと思って相談に来ました。
ちなみに、1回目の来談目的は、
私、今30年以上勤めている会社で先日ちょっと人事のほうから55歳以上の職員を対象に、今後、制度変更があるって説明を受けたんですけど、なんかちょっと困ってしまって今日相談に来ました。
その後、すぐに
来年4月から役職定年制度が導入されることになりまして と続きます。
100ケースの中にある再挑戦回、
来談目的は1回目とほぼ同じ、
ちょっと言い回しや表現が違う程度、
というのがほとんどです。(ケース0 坂巻さんの来談目的がその典型ですね)
ですので、ここは来談目的を変えたジャンさんの意図がはっきりあるものと思われます。
1回目と2回目(再挑戦)比べてみたら
1回目では、早い段階で出てきた役職定年制度に焦点があたったまま面談は進み、ロープレ中盤で嫌なら辞めるよう遠回しに勧められている、という早期退職制度を匂わせるような言葉が出てきます。
1回目では、この時の佐藤さんの気持ちを問いかけたことで、遠回しに勧められている状況が良く分からないまま進み、別の焦点に話は変わってしまいました。
ここで、もしかすると「遠回しに勧められているといいますと?」と、伝え返しをしていたら、早期退職制度の話が出てきたのかも。
一方、今回の2回目(再挑戦)では、来談目的で語られた早期退職制度に対する佐藤さんの想いを語っていただく中で、ロープレ後半、人事からの説明として今回の佐藤さんがおかれている状況
「早期退職制度」導入、
加えて「役職定年」で部長職を解かれること、
これらが決まった—— という話が語られます。
1回目では語られなかった、相談者佐藤さんの今日本当に話したかった内容に、再挑戦ではたどりついたのではないでしょうか。
同じ相談者の、全く違う進み方のふたつのロープレ。
皆さんは、どのような視点でこのふたつのロープレを比較しますか?
・・・ただ、ジャンさんが、再挑戦で来談目的を変えた真意は分からないまま、ではあります。
<理不尽><なんで><ずるい>
ロープレ前半で、強い言葉が数珠つなぎのように連なって語られます。
<理不尽>は、1回目でも、この再挑戦の後半でも、繰り返し語られている言葉です。
佐藤さんの強い想いが現れているよう。
<丸々あたっちゃった>
この表現は、1回目にも<丸々つかまっちゃった>と、近い言葉で、繰り返されている言葉です。アイスマンは2回目再挑戦では、この言葉には焦点を当てていませんでした。
実は、1回目の<丸々つかまっちゃった>については、焦点をあてていたので、意味はなんとなく分かるのです。
だからアイスマンも焦点を当てなかった?かも。
2回目再挑戦の難しい点のひとつ
「なんとなくわかるから、聴かなかった」だったかもしれません。
再挑戦ならではの難しさです。
ジャン・一のキャリコン研究所 シーズン1 ロープレ音声動画へ
気になるポイントは人それぞれ。
「ご自身だったら」の視点で。
一緒に学んでゆきましょう。