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本を読んだメモ4

■読んだ本


困難な結婚 / 内田樹さん

■ひとこと

ほんっまにおもしろかった。。!
結婚って一言でとらえられるもんちゃう。。
最後のたとえに一番しびれます。

■線を引いたところ

・舞い込んできた縁談というような「ご縁」を大事にする人はわりとすぐに結婚してしまう。与えられた状況でベストを尽くすことができる人は結婚に対してあれこれ条件をつけません。

・結婚後もその条件を満たし続ける保証がないからです。

・海外旅行では必ずトラブルに遭遇します。これはもう保証付き。

・そこから「どうやって脱出するか」、「どうやって切り抜けられるか」

・「病めるときも貧しきときも」にもう一つ「海外旅行のときも」を加えておきましょう。

・潜在能力というのは、誰かに「助けて」と言われた瞬間に開花し始めるもの

・赤ちゃんの場合~ 全身で「助けて」シグナルを送ってくる。


・つまり人間の中にはいろんなタイプの「配偶者特性」が潜在的には眠っているということ ~ それはいわば配偶者からの「贈り物」みたいなものです。

・葛藤というのはほんとうにたいせつなんです。~
葛藤というのは「自分固有のオリジナルでパーソナルな判断基準」を手作りするための生成的なプロセスのことです。

→個人的に趣味「葛藤」って書ける気がする(笑)
それくらいよく「考える」「感じる」みたいなの
のベクトル?アンテナ?メーター?
なにかが以前より機能しているという感覚だけはわかる(笑)


・だんだん人間的に成熟してくる。世の中の仕組みというものがだんだんわかってくる。

・現代人は「決定はすばやく」ということに固執しすぎているんじゃないでしょうか。~人間の成長にかかわることには時間をかけた方がいいんです。

・この二つが矛盾しないような外交関係をどう構築すればよいのか

・結婚問題は雇用問題である
現代の結婚問題というのは、じつは半分は「雇用の話」なんです。結婚が難しくなっていることの一因は間違いなく雇用状況の悪化です。

・男女雇用機会を均等にするということは、これまで男子に限定されていた雇用機会を女子に拡大するということであり、平たく言えば「求人数に対して求職者数が二倍になるということです。~
性別にかかわらず、すべての人間は「権力・財貨・名誉」をめざして行動するようになった。欲望の性差がなくなった。これは資本主義市場的にはたいへん好ましい展開であるわけです。★労働者も消費者も規格化されるということですから。
→規格化・商品化 って本来人間に使われるはずじゃない言葉が人間に使われてくると反応してしまうのよなあ・・👀

・労働者が規格化されるということは「使い勝手がよくなる」ということです。


・雇用条件が劣化しているため、今日一日を過ごすのに精いっぱいで、結婚したり、育児したり、家を持ったり、教育したり、医療資源を確保したり・・・という長期的な経済的負荷にとても耐えられそうにないと考えるからです。 ~ でも、これは作られた状況なんです。グローバル資本主義が起業の収益を最大化するために採択した合理的戦略の帰結なんです。


・グローバル資本主義者たちは別に気にしていない。一世代先のことなんかどうでもいいからです。~ ★そういう「今しかない」人たちが今の社会の精度を作り、運営している。

・ふつうの人間なら誰でも結婚できて、愉快に暮らせるために「社会制度はどうあるべきか?」を問わなければならないんです。

→この視点って何に於いても抜けがちというか、順番を見誤ってしまうというか。。結婚しないのもひとつの生き方よね、多様性、みんなそれぞれいいね。完 ってしてはいけないと思う。。そして結婚どころか生きていくのに必死ならばそりゃあいろんな心が追い付かないわなあって、はたらく心もはたらかなくなっちゃうわなあって思う。。。社会制度、お金に支配される構図からは抜け出していきたいよなあ。そのための一歩はどんなものが歩みだせるかなあ。


・本当の意味での国民経済とは何であろうか。それは、日本で言うと、この日本列島で生活している一億二千万人が、どうやって食べどうやって生きていくかという問題である。この一億二千万人は日本列島で生活するという運命から逃れることはできない。そういう前提で生きている。中には外国に脱出する者があっても、それは例外的である。全員がこの四つの島で生涯を過ごす運命にある。 その一億二千万人が、どうやって雇用を確保し、所得水準を上げ、生活の安定を享受するか、これが国民経済である。

→横に外国が隣接していなくて、別言語が身近になくって。
やっぱり会社というか、不要な何かが多すぎるというか、閉じていこうよっていう直感。そのあなたの身体・こころ・必要な場所・ひとに注ごうよって思う。。

・今の企業経営者もエコノミストも経済活動の目的は「おのれの個人資産をどこまで増やすのかの競争

・どうやって企業の当期の利益を最大化するかを目標に行われている活動は「国民経済」ではないし、そもそも「経済活動」でさえない。それが人間の生きる目的だと信じている人達が眼を血走らせて踊り狂っている呪術儀礼のようなものです。

→そう信じざるを得ないように、いろんなところから仕向けられている(デザインされている)のでは・・・?


・お金がない。そういう場合には「結婚しちゃう」というのが正解 ~
★「お金がないから結婚する」というふうに頭を切り換える。

・私たちは自分たちの結婚について、「どうです、うまくいってますか?」と参列者の皆さんから今後質問された場合には即答する義務を負います」
~ 結婚するというのは「そのあたりのこと」をいくぶんかは公的に開示することに同意したということです。

→プライベートなこと、これを知っておいてもらうこと。めちゃくちゃ豊かやと思うのよなあ。。聞くのが失礼、っていう発想から一歩外へ抜け出してみること。それをすすめたいなあ~ きくのきまずい。話すのきまずい。きまずいのうわべトーク、自分はいややなあ~。家族をひらくこと、の一歩はふたりをひらくことよなあ。

・人を好きになる、一緒にいたくなるという心情そのものの起源を誰も知らない


「誓います」は効きます
★「誓言を破った人間」であるという自己認識が無意識のうちに「その行為を正当化するふるまい」を選好させてしまうので、年月が経つうちに、「約束なんてのはな、破るためにあるんだよ」というようなことをぺらぺら言う人間になってしまう。

・仲人は共同責任者
積極的に「結婚生活がうまくゆくように側面支援をする」役割も担っている
~ 仲人というのは結婚がうまくいっていることを「わがことのように」喜び、結婚生活の苦難を「わがこととのように」苦しむ、共感度の高い第三者です。

・でも、何か自分の口からは出ない台詞を聞いて、葛藤したくて来る

→これ色んな飲食店、喫茶、BARとかで全部これなのでは・・って最近思ってしまう~!

・道場は楽屋、実生活は本舞台

・結婚したら即入籍
★つまり「入籍しなかった」」という自分の判断が適切であったということを証明するために一番いい方法は「やっぱり、別れた」という事実だからです。~ 人間というのは、自分の正しさを証明するためなら自分が不幸になっても別に構わないと思う、そういう生き物なんです。

★「これからこの国はひどいことになるぞ」というような悲観的な展望を語る人は、「早くひどい国にならないかな・・」と内心では心待ちにするようになります。もちろん、本人は自分がそんなことを願っているとは思っていません。「そうなの?」って訊いたら「まさか!」と色をなして否定するはずです。でも実際に「ひどい国」になったら、「ほら、言ったじゃないか」と自分の炯眼を誇ることができます。

→これ。このふたーつ。これがわたしが「大丈夫!」って堂々と言いたい理由。いまの大丈夫って声は非常にちいさいし、表にでてこないし、表に出たとしてもきっとすぐつぶされてしまうというか、かき消されがちなのやと思う。そしてほら!って言いたい欲求?予想欲求?警告欲求? 名前よくわからんけどそれは人間だれしもすこしは持っている要素な気がしていて、それをどう転換させるか、表出させるかって話なのやろうなあ~
「絶望」っていうのはないんよな、私の場合。これは大事に握っておきたいことのひとつでもある◎ 

・傷をつけるに決まっているから
傷つけてもいいと思って運転すると、必ず車を傷つけるようなことをするよ。車の傷だけで住めばいいけど、そうじゃないことだってあるだろ。だから、初心者はぴかぴかの新車を買った方がいい。かすり傷ひとつつけちゃいけないという気持ちで運転するのが一番安全なんだ。

・家族の姓というもの
ひとりひとりが選んだ「自分についての物語」

・そもそも家族の一体感というのは姓の同一性などによって担保されるものじゃないと僕は思います。~ 欠性的なもの ~その人が「いない」ときに、「誰かが欠けている」感じがするということです。

・結局は結婚関係っていうのは、ある意味で「権力関係」 ~ そういうルールそのものは話し合いじゃなくて、どちらかが制定しているんです。

→通す方、意志を伝える方は確かにいるなあ。笑


・家事なんて気が付いた方が ~ 厳密に区分したりするものじゃない。
→激しく同意。。!家事はテンション!最近の?これからもきっと私のスローガン💛

・誰にも制約されない生き方って、言い換えれば「誰からも頼みにされない生き方」 ~ それって、要するに「いてもいなくてもどうでもいい人」になる

★結婚は「勢い」です。「ものの弾み」です。~ 流れがある。それに「乗る」のが生きる上でとってもたいせつなことなんです。

高校生は哲学なんかせんでよろしい
受験科目だから哲学史を暗記しなければいけないというのと、「子どもには無理だ」と言われて哲学書を読み始めるのとでは、気構えが違う。

・とにかく、哲学は「ステーキ」なんです。だから、歯が生えそろわないと噛めない。僕は生活することで、あれこれの苦労を積み重ねることで、ステーキが噛める程度の歯が生えてきた、そういうことだと思います。

・生活すべてが哲学研究
だから、生きているだけで勉強なんです。
→あのスポーツプラザはなぜ保護者閲覧ルームに椅子がないのか、今度聞いてみよっと◎ 混雑する+密接するから??

・結婚すると、「これがオレの本質だ」と信じていた自分の自己同一性がずいぶん脆いということがわかります。~ とことん譲って譲ってそのあとに、それでも残るものがある。それが自分のアイデンティティーの核とでもいうべきものなんだと思います。

→これめっちゃ楽しみ。笑 どう脆いんやろう、どんな感じなんやろう(笑) 譲るってどんな?イメージわかへんなああ。 くすっと笑いとばす(飛ばせるか)ってことかな?💡^^

★アイデンティティーって、ある種の「バランスの取り方」のようなものなんです。実体じゃなくて。転びそうになっときに思わず「おっとっと」とバランスを取ろうとするでしょ。そのときに「おっとっと」という声とか表情とか手足のさばき方とかって、作りものじゃないリアリティがある。そういう感じです。

どういうふうに「揺らぐ」のか、どういうふうにバランスをとるのか、どいうふうにそのつどの困難な状況に適応してゆくのか、その「作法」なんです。

→どういうふうに揺らごうか。いいなあこの問い、そして考えて想像してみるの◎ お作法って姿勢よくなる感じとおしとやかな感じがして、いいなあ。

・だいたい人間というのは自分が何を考えているのかだって、よくわかっていないんですから。あなたが配偶者について「よくわからない」と思っていることは十中八九当の配偶者ご本人も「よくわかっていない」ことです。
ですから、「あなた、ほんとうは私に何を求めているの?」というようなことを訊ねてはいけません。そう訊かれて、即答できる人間なんて、この世にいません。★それよりは、その「よくわからない人」がいつも自分のかたわらにいて、いっしょにご飯を食べたり、しゃべったり、遊んだりして、支えが欲しい時には抱きしめてくれる。そのことの方がずっと感動的じゃないですか。

・テディ・ベア的に🐻
→この言葉飛んできたらくすってなっちゃうっていうか、かわいい(笑)

・7つの挨拶というのは、「おはよう」「いただきます」「ごちそうさま」「いってきます」「いってらっしゃい」「おかえりなさい」「おやすみなさい」この7つが言えていれば、家庭はほぼ円満です。

・現代人の性生活って、ほとんどが脳内妄想に依存しているような気がします。それをメディアが煽っている。当然だと思います。「セックス・マーケット」って、たぶん何十兆円規模の巨大な市場だからです。そこに日本経済が相当に依存している。~ それくらいのことで二人に満足されてしまっては経済が立ちゆきませんから。

→いやーー。なぜその産業や施設が衰退しないのかなあって思うと、シンプルにそこに注がれる、費やされる「お金」が大きすぎるんやろうなあ。。

・互いの財布はブラックボックスに
→これ新鮮すぎた!!ちょっとびっくりで、読んでいて興奮してしまった(笑) わたしはどこか「すべてさらけあっていないといけない」って勝手に思っちゃってたけども。とか「年収とか給料は開示し合うもの」って勝手に決めつけていたなあ、いつのまにか。やからそこに抵抗がめっちゃあったんかもなあ・・・・ 相手より上も下もいや、同じくらいがいい、ってひそかに思っていたのよなあ。。。生きる・暮らせるお金が拠出できているならば、あとはなんとか貯金的な共同の楽しいPJと、あとはお互い自由に♪スタイルがいいな^^

★危険なのは、自分自身が社会的にうまくいかないことを結婚関係とリンクさせて説明しようとすることです。 ~ ほんとうは自分の心身の不調には配偶者以外にもいろいろな原因があるんです。

★「自分はどうすれば機嫌がよくなるのか?」を考える
→お互い公表しあっておくもよし、日々変わっていくような気もするので、自分で知っていてヨシヨシしてあげるのが大事なんやろうなあ💡

★自分自身が日々新しい発見にわくわくしながら暮らしていたら、選択的に配偶者についてだけ「倦怠する」ということにはなりません。倦怠というのは、申し訳ないけれど、自分で自分の人生に飽きている人間が感じることです。自分で自分の人生に飽きているのだけれど、それを認めてしまうと「後がない」ので、倦怠の原因を外部化して、「誰かのせいで人生に飽きている」というストーリーを作って、それにすがりついているのです。

→これ色んな話に通じることやと思う。。。! 自分から外出ししてしまった時点で何か、遠くなっちゃう感じがするなあ。一旦外に置いてまた内面考えたり深ぼるのならばいいけど、これこそ相手を責めるとか、壮大な何かに怒る、とかそういう方のエネルギーに転換されがちな気がするなあ。もったいない。 ※周りに倦怠って言葉を使う人がいないもので、めちゃくちゃご無沙汰な漢字。。笑 結婚生活、人生、倦怠って言われたらものすごい反応しちゃいそう。まって、いっしょにごはんいこ!あそびにいこ!ゆっくりしゃべろって。

★他社に対する好奇心は、自分に対する好奇心に相関する。
→任せて-って、安心してーって感じ✨笑

・親のことでなにか言われたときに、ささいなことでも感情的になるか、「そうなんだよ、困っちゃうよな」と平然と対応できるかによって、人の社会的成熟度は考量されます。それをよく覚えておきましょうね。


・結婚は本来は「私事」ではないという人類学的な約束は忘れて欲しくありません。~「結婚は私事である」というのは真実かもしれません。でも、「それを言っちゃあおしまいだよ」というタイプの真実というのが、この世にはあるのです。

・国家というのは私事である
国家というのは「公的なもの」に見えるかもしれないけれど、じつは本質的に「私的なもの」なのだ、と。

・今あなたたちが営んでいるのは「たまたま結婚に辿り着いた人たちの、一時的な同居生活」以上のものではない。

・福沢諭吉さんのところの引用、考察がすばらしかった・・・
ここが一番しびれた。。ぜひ皆さんお楽しみに最後まで読んでください。


自分が「落ち目」のときに身銭を切って支えてくれる人を手元に確保するための精度なんです。いいですか、ここが肝腎なんです。自分が落ち目のとき、です。



最後までお読みいただき
ありがとうございました!
この本片手に、いろいろと語り合いたい・・がちめに!^^

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