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#1 乃木坂46「10th YEAR BIRTHDAY LIVE」を終えて


 乃木坂46史上最大のお祭りを終えて今日で一週間経った。未だに夢だったのではないか、今も夢の中なのではないか、そんな感覚が今も続いている。
 そんな気持ちを何かにぶつけたくて、このnoteを始めた。

 私が乃木坂46と出会ったのは、約7年前。
 友人が「西野七瀬が可愛い」「秋元真夏が可愛い」と毎日話していたので、何となくYouTubeで検索してみたのがきっかけである。その後、2015年の「真夏の全国ツアー」の明治神宮球場公演で初めてLIVEに参加し、完全に乃木坂46の沼にハマった。
 そこからどんなに体調を崩そうとも、乃木坂46の出演する番組はチェックし、公式Twitterもひとつの投稿も欠かすことなく「いいね」している。はずである。。。

 そんな私が今まで参加した数々のLIVEの中で、今回の10thバスラが過去最高だったと言い切る。
 理由は以下だ。

  1. OG一夜限りの復活!

 これを差し置いて、今回のLIVEは語れない。
 初日の生駒里奈、伊藤万理華。2日目の西野七瀬、白石麻衣、生田絵梨花、松村沙友理、高山一実。全て良かった。全ての登場が完璧だった。

 まずは生駒里奈の登場から振り返る。
 『狼に口笛を』が終わり、VTRで手書きのメッセージがナレーションと共に流れる。この演出は前の曲も同じだった為、このVTRのが流れ始めた時は誰も気づいていなかった。しかし、「私が唯一自信が持てる事 それはこの曲の真ん中に立つ事。もうやらないと思ってました。でも、今日だけは特別に。生駒里奈」この文が生駒ちゃん(以降愛称の「生駒ちゃん」と呼ぶ。)の声と共に流れた瞬間、乃木坂46のLIVEで初めて聴いた特殊な歓声が沸いた。そして、生駒ちゃんが実際にステージ上に現れた時、多くのファンが泣き崩れた。
 まさに「王者の登場」というような圧倒的な存在感だった。乃木坂46というグループにおいて、どれだけ生駒里奈という存在が大きかったのか。それが一瞬で感じられた。
 そして始まった、「生駒ちゃんがセンターの制服のマネキン」。これ以上語る必要はないだろう。

 続いて伊藤万理華の登場
 『ガールズルール』から始まったシングル表題曲メドレーが終わり、一瞬会場が静寂に包まれた時、『ここにいる理由』のイントロが流れた。この曲といえば伊藤万理華がセンターで、特徴的なMVが話題になったことは周知の事実だが。この時点で、彼女の登場を察知したファンは少ないだろう。ただ、一つ違和感だったのは、始まりのフォーメーション。この曲をLIVEで披露する時は、基本的にセンターが前に立っているポジション通りの始まり方が基本である。しかし今回は、縦に2列に並んでいた。
 前から順に二手に分かれ始めた時、「まさか!」と誰もが思ったであろう。そして、最後に姿を表したのは、やはり伊藤万理華であった。
 この曲をライブで披露する時の一番の盛り上がりポイントは、サビ落ちでのメンバーの名前を叫ぶコール。会場にいた人は、昔を思い出せたのではないだろうか。。

 2日目の西野七瀬の登場
 初日の2人の登場でこの日もOGが登場すること、何より彼女が登場することは、多くのファンが確信していた。
 「エース」西野七瀬の登場。そして、彼女にとって最後の参加曲でありセンターも務めた『帰り道は遠回りしたくなる』の披露。
 乃木坂46のステージで、今、西野七瀬が踊っているという事実が、信じられなかった。まさに夢の中のような空気感に包まれていた。
 少し西野七瀬について解説する。(基礎知識は読者が知っている前提)
 西野七瀬は、乃木坂46で史上最多のセンター経験を持ち、ソロ曲の数も最多である。このことから乃木坂46の歴史の中で唯一公式から「エース」と称されていた。
 その「エース」が登場したことによって、このLIVEの価値がより一層高まった。そんな瞬間であった。

 女神 白石麻衣の降臨
 『しあわせの保護色』のイントロが流れた瞬間、誰もが登場を確信した。
 しかし、センターに立っているのは齋藤飛鳥。そこに白石麻衣の姿はない。曲は進み、終盤のサビ落ち。ここで一期生のみステージの中央に集まり、後ろのモニター方向に歩き出した。そして扉が開くような映像と共にモニターが左右に割れ、白石麻衣が降臨した。
 この演出は、『しあわせの保護色』のMVを見ればより深く味わえるので是非見てほしい。https://youtu.be/aXrU5zpy9Pc
 乃木坂46を好きな人で白石麻衣を嫌いな人は聞いたことがない。そんなキャラクターと圧倒的な美貌を持った彼女は、まさに「女神」なのである。
 彼女がステージに立つと、会場のボルテージが一気に上がる。これを久々に感じられただけでも、涙腺が刺激された。

 生田絵梨花の登場
 メインステージの中央、金色の光が映し出される中、生田絵梨花が姿を表した。
 二日間で、会場にいるファンはサプライズに対する免疫をつけている。しかし、それでも会場が湧き上がるほどの大歓声に包まれる。それがアイドル生田絵梨花が持つ魅力なのだろうと思った。
 乃木坂の声と言われるほどの圧倒的な歌唱力を持ち、ピアノも東京都代表に選ばれるほどの実力。演技力も高く、英語も堪能。まさに才能の塊である。
 それでも彼女は決して驕らない。常にメンバーを建てる。
 そんな彼女の良さが最も引き出される曲『最後のtight hug』。彼女を最も尊敬していた3期生の久保史緒里は、その空気感に涙していた。この涙に、この場面の良さが集約されている気がした。

 松村沙友理、高山一実の登場
 2日目最大のサプライズはもしかするとここだったかもしれない。
 アンコールで曲披露前に、東西のステージに立つメンバーがそれぞれ発表されるという演出があった。(これは6thバスラのオマージュ)
 現役メンバーの発表が終わった後、既にこの日登場していた3人の振り分けが発表された。正直ここは想定内。振り分けのVTRが終わり、齋藤飛鳥による煽りを含むMCが始まった。しかし、それに割り込むように再びナレーションが流れた。
「卒業生 高山一実。松村沙友理。」
 この瞬間、ファンのテンションが最高潮に達していたこともあって、二日間で一番の歓声が沸いた。まさに「お祭り」だった。


 乃木坂46が日産スタジアムに立てたのは、この7人を中心としたOGたちが築き上げてきた功績も大きい。それを実感させられた瞬間でもあった。
 ただ、その彼女たちの功績を守り、さらに積み上げてきた現役メンバーの功績もまた偉大だ。
 そんな10年間の乃木坂46の全てを感じられたのが、OGの凱旋であった。


 2.  復活の兆し。

 私は、コロナ禍以降も、有観客イベント再開の先駆けともなった2020年12月のアンダーライブ、全国ツアー2021福岡公演、東京ドーム公演、生田絵梨花卒業コンサート、乃木ののフェス、5期生お見立て会、と様々なジャンルのイベントに参加してきた。
 コロナ禍のライブの特徴としては、「とにかく爆音」「MCパート少なめ」「短時間」の三つが挙げられるが、これらは、無声援を誤魔化すためや感染予防、また様々なガイドラインによる規制などによるものだと思われる。これらは、当時の状況から仕方ないことではあったが、やはり生のイベントの良さを発揮しきれない障害になっていた。
 今回の10thバスラは、ようやくこれらの縛りから脱却し始めたように感じた。

 まずは、歓声について。
 今までは、プロ野球でホームラン打った時に出るような突発的な歓声も自粛を求められていたが、今回は、開演前の影ナレの時点で、敢えて歓声に関しては出しても構わないという説明があった。
 これを敢えて伝えたということが、ファンが積極的に歓声を上げる勇気にもなり、今回の盛り上がりにも繋がったと思う。また、乃木坂46というアイドル界でもトップクラスの影響力を持つグループがこれを行ったことは、間違いなく今後のエンタメにも変化をもたらすと思う。

 続いて、音楽の音量について
 観客による声援がゼロだったLIVEは、とにかく音量を音割れ寸前まで上げて、無理やり盛り上げている感が否めなかった。
 観客の盛り上がりが大きな鍵を握るアイドルのLIVEにおいて、無声援は致命的で、そこをカバーする為の選択だったのだが、どこか客観的な視点でしかライブに参加できなくなってしまっていた。
 今回は、久しぶりの野外だったことも要因かもしれないが、音の反響が少なく、また声援が解禁されたことによって、イベントに参加しているという実感がより沸いた。
 このポジティブな印象が、イベントに参加していく人たちの意識の変化につながり、それが進歩への足がかりとなっていくのではないかと思っている。

 最後に、時間
 ここ2年間のLIVEの殆どは、アンコールも含めて3時間程度。それが今回は4時間。
 この1時間が大きい。勿論披露できる楽曲の数が増えることは勿論だが、移動や曲と曲の間に時間がかけられる為、より演出に幅が広がる。
 元々乃木坂のLIVEは4時間程度で行われていた印象なので、やっと元の感覚に戻ってきたと思えた。

 これらがより日常に戻ってきたという実感がとても感じられたことによって、多くのファンがストレスから解放され、より嬉しさを感じられたのではないかと思う。


 この二つのことが大きな要因で、私は過去最高のLIVEだと感じたし、多くのファンやメンバーもそう感じているのだと思う。
 私にとって、乃木坂46はもはや生活の一部となっており、欠かすことのできないものとなっている。
 その彼女たちが10周年という節目で、私にとってより大きな存在となった。今後も命がある限り、応援していこうと思う。

 初回ということもあり、ぎこちない文章と、まとまりの無い内容になってしまったが、今後も継続して記事を書いて行きたいと思う。

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