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「どうですか?」に対する返し方

異動から1ヶ月。 昔の上司や同僚から、「新しい部署はどう?」とよく聞かれるが、ベストな回答がわからない。 「もう辞めたいです」「私には合いません」と思っていても、周りの人が聞いているので言えるわけがなく、いつも「まだ足引っ張ってばかりです」「まだ何もできなくて」と、無難にへりくだった返し方をしている。 こういうときは何て返すのが良いのだろう。 あまりへりくだるのも好ましくないとは思うが、周りの人が聞いている状況で「みなさんすごく優しくて助かってます」と言うのもわざとらしく

    • 私が本を読む理由

      昔は読書が苦手だった。 子供の頃は小説というジャンル以外あまり知らなかったので、朝読書の時間は小説を読んでいたが、筆者や登場人物の気持ちなんてわからないし、登場人物が多いと名前が覚えられなくてついていけなくなり、ストーリーにも入り込めない。これは今でも変わっておらず、私は小説が読めない。 (本当は小説も読みたい。でも自分には小説を楽しむスキルがない。) 今私が読む本は、エッセイや、メンタル疾患の解説書など。これは興味があるジャンルなので、読んでいて自分の身になっている感覚

      • ちぐはぐ

        「消えたい」と思うことがある。 一方で、自分の見た目にお金をかけたり、資格取得のための勉強を始めたり、老後資金のための投資を始めてみたりと、自己投資している自分もいる。 時期によって本当に気分に波があり、特に生理前は酷かった。3ヶ月ほど前からピルを飲み始め、生理前特有の気分の落ち込みはほぼなくなった。腹痛はまだ辛い。 新しい職場にも慣れてきたのか、運動を始めてメンタル状態が改善したのか、最近はわりと穏やかな時間が多い。 でもふいに、 自分なんかいなくなれば良い、 いっ

        • 羨ましさ

          新しい部署に配属されて2週間。 平日はほぼ毎日、体も心も不調だった。 朝は「仕事嫌だな」「行きたくない」「消えたい」という気持ちから、身支度しながら泣いた。 彼との会話は「おはよう」のみ。 仕事中は、活気があって楽しそうに仕事している周りと比べてしまい、劣等感にボコボコにされながら、自己肯定感を削ぎ落とされながら、なんとか時間が過ぎるのを待つ。 終業時刻になり建物を出た瞬間、緊張が解けたのか、自分の情けなさが爆発したのか、涙が出てきて、泣きながら帰る。 家に着くなり電

        「どうですか?」に対する返し方

          どこにも所属したくない

          4月、人事異動があり、新しい部署に配属された。 新しい配属先は「みんな仲良し」で「賑やか」で「人間関係がよさそう」。 良いスタートが切れると思った。 全然違った。 たしかにみんな仲良しで優しい人ばかり。 なのに、仕事が終わって家に帰った瞬間、張り詰めていた糸が切れたように涙が止まらなくなる。 異動直後なので仕方ないが、何の戦略にもなれない情けなさと、気疲れ。 みんなが良い人だからこそ、 それに応えないと。 楽しそうにしないと。 世間話にも積極的に入っていかな

          どこにも所属したくない

          映画「すべてうまくいきますように」

          映画「すべてうまくいきますように」を観た。何で知ったんだったか、安楽死をテーマにした映画だと聞き、ずっと観たいと思っていた。 脳卒中で半身不随となり、安楽死を望む父。 反対しながらも父の意思を尊重し手続きを進める娘。 経緯は違えど、母と自分に重なる。 「こんな姿で生きていたくない」 「もう終わらせてほしい」 どちらも、私が現実に言われた言葉だ。 他にも、実際にやりとりした会話と同じようなシーンがあり、深く感情移入してしまった。 色々書こうと思ったが、感情を揺さぶ

          映画「すべてうまくいきますように」

          僕は頑張るよっ

          神聖かまってちゃんの曲。 私はあのちゃんが好きなので、あのちゃんバージョンを、朝の通勤中によく聴いている。 朝はいつも憂鬱で、仕事行きたくない仕事行きたくない帰りたい休みたい寝たいetc.という気持ちが爆発している。 この曲を大音量で聴くと、なぜだかスッとする。 歌詞が少し刺激的なのだが、 ハッとした。 というより、うわっ、と思った。 次は僕の番かもしれないと。 みんな死ぬ、あっさり死ぬ。 一見あんな可愛い明るい声で言うセリフではないと思われるが、それが良い

          僕は頑張るよっ

          本を読んでいて思ったこと

          つい先ほど、心療内科の受診を終えた。 今日で9回目。 気持ちの波があって、「もう病院行かなくていいんじゃないか」と思えるほど落ち着いている期間もあれば、その翌日には「消えたい」と思っていたりする。強い薬は飲みたくないと希望して漢方薬を服用しているが、今日は抗うつ薬を勧められた。やっぱりまだ少し怖いので、漢方薬の種類を変えて様子を見ることになった。 いつまで続くのだろう。なかなかの出費になる。 先生がサバサバした女性でとても話しやすいのが救い。 今、平野啓一郎さんの「私と

          本を読んでいて思ったこと

          考えがまとまらない

          母のお見舞いに行ってきた。1ヶ月ぶり。前に行ったときから間が空いてしまった。 いつも会う直前まで「今日はどんな調子だろう」と緊張する。 今日は終始穏やかだった。 穏やかと言って良いのか、無表情と言うべきか… 「間が空いてしまってごめんね」と言ったら、「良いよ」と言われた。 いつも苦しそうに「痛い」「帰らないで、ずっといて」と言うのだが、今日は「いつもありがとう」と言われた。泣いた。 心がなかなか安定しない。 最近落ち込むことが少なくなったなと思ったら、その数日後には生

          考えがまとまらない

          酷い事件が起きてニュースになると、決まって「育ち」や「親」が問題視される。 「毒親」。 すごく嫌な言葉。 この記事を読んでくださっている方へ。 ここから先はかなり赤裸々に書くので、不快な表現があるかも知れません。 辛い状況のことも書いているので、共感疲労を起こしやすい人は特に、読むのをやめていただいた方が良いと思います。 私の姉は母と折り合いが悪く、というか母は精神不安定な姉に精一杯寄り添って愛情をもって接していたのだが、姉にはそれが伝わらず、姉は母のことを「毒親」と

          事務連絡の手段

          私はLINEが苦手だ。 LINEに限らず、電話とか、返答を求められるもの。 いつの間にか、煩わしいと感じるようになった。 用事を伝えるための連絡はもちろん必要だが、ここで言う煩わしいものとは、用事ではないただの世間話のような、終わりのない種類のもの。 LINEは私にとって事務連絡の手段でしかない。 事務連絡のために連絡してそのまま世間話に移行してしまうことがよくある。いつも2、3ラリーは頑張って、結局既読無視してしまう。会って話せる人なら尚更だ。もちろん相手は選ぶ。目上の

          事務連絡の手段

          クレヨンしんちゃんは素晴らしい

          最近、クレヨンしんちゃんブームが来た。子どもの頃から好きだけど、好き度が急上昇している。なぜこんな急にブームが来たのかはわからない。 しんちゃんは頭を空っぽにして何も考えずに見られるので、数ヶ月前から、出勤前や寝る前に憂鬱な気分になったら見るようにしていた。 しんちゃんはまず顔が可愛い。あのシルエットも、ひろしとみさえに怒られながらも楽しそうな姿も、ひまわりの前ではちゃんとお兄ちゃんなところも。映画だと感動的なヒーローになるところも。 あと自己肯定感が高くて羨ましい。

          クレヨンしんちゃんは素晴らしい

          コーヒー党

          ひとりカフェ巡りが好きだと言いながら、今の家に引っ越してからは行かなくなってしまった。 理由は、家の近くにゆっくりできるカフェが少ないことと、色々とお金がかかることが重なったので節約のため。 コーヒー豆を買って家で淹れるのも好きだけれど、家の近くのコーヒー豆屋さんは200gからしか買えない。そのお店は色んな豆を販売していて、ハイローストやミディアムなど5段階で希望に合わせて焙煎してくれるからすごく好きなのだけど、私はコーヒー好きのくせにカフェインが体質に合わず腹痛や倦怠感が現

          コーヒー党

          生きている意味

          たまに、生きている意味が本当にわからなくなる。 幸せなるためとか誰かを幸せにするためとかよく言うけど。何だそれ。 定職に就いて、大病もなく、彼もいて、自分は幸せな方だと、何を贅沢言ってるんだと思う(思わなければいけない、と言う方が正確かも知れない)。 ただ、苦しい部分もあって、自分にとっては幸せより辛さの方が大きい。 急に寝たきりになってしまった母と、精神疾患の姉のケアが、本当に心に来る。 母は入院しているし姉も通院していて酷かった時期は抜けたので、物理的につきっき

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          近日中にバジルのパスタが食べたい

          仕事が終わり、同棲中の彼氏に「近日中にバジルのパスタが食べたい」と連絡した。無性に食べたくなったのだ。 本当は今日食べたいけど、彼は今日は和食の気分かも知れない、仕事で疲れて料理なんかしたくないかもしれないと思い、あえて付け足した「近日中に」。 なんとなくジェノベーゼとサラッと言うのが気恥ずかしくて、あえて言い換えた「バジルのパスタ」。 こういう小さなことをいつも考えてしまうのだけど、その度に「考えすぎだよ」と彼が笑ってくれるのが嬉しいし、安心する。 私は食べるものに

          近日中にバジルのパスタが食べたい