映えるごはんを作りたい

こんにちは、薄情者です。
私は薄情だが映えたい。映えるごはんを作りたい。

週に1・2回、バイトついでに京都の友だちの家に泊まっている。友だちは租庸調制度を採用しているので宿泊の代償として私は新米を納め、夜ご飯を作ることになっている。1日バイトでくたくたになったあと人にごはんを振る舞っている。偉い。

そして私はわりと料理をする人間である。
なぜなら食べることが好きだからだ。ぽっちゃりは大体料理ができると思ってもいいんじゃない?知らんけど。
父母が共働きで中学生の頃から自炊を強いられていた私の得意料理は、「冷蔵庫にあるものから錬成された何か」だ。「オムライス」とかじゃない。名もなき料理を作る。
だから、「得意料理なに?」と聞かれると困る。うろたえて口ごもるので、「自炊してるは嘘だな…」と思われがちである。ばかなやつらめ!

そして「名もなき料理」は尽く映えない。
いや、先人がいないから映える盛り方がわからない。素材を活かすというよりごった返した旨さがあるので、食材の原型を留めていないことも多い。
写真を撮っても映えない。
おいしそうに見えない。
なのでインスタに載せない。

も、もったいねえ!、!

いや味は確かなんです!!人の気も知らず友だちは私が作ったその映えない料理たちを映えない写真に納めてストーリーにのせてるんだけど、別にそんなおいしそうに見えないんです!!

でもね、おいしいんよ!
この女子力をアピールせずどうする!!?

いいや、違う
女子力とは、「自己演出力」だ。
おいしいごはんを作ることが女子力ではない、「おいしいごはんを作る人」と自分をアピールしブランディングする力こそが「女子力」なのである!!
したがって料理ができるだけでは女子力があると言えない!!モテない!!!
おいしそうな写真、つまり「映え料理」を撮ることが必要なのである!!!!


しかし
冬がやってくる

バイト終わりくたくた、夜、さむい、冬、複数人

この無作為と思われる要素から導かれる解が1つだけある

それが、「鍋」だ。


というわけで昨日も一昨日も鍋だったんだけど、鍋って映えることあるの??
芋いれて、かぼちゃ入れて、ブロッコリーとかね、入れたり豆腐入れて、中途半端に余ってたれんこんいれて、もやし入れて、あーおいしそうじゃあ最後に白菜で蓋して数分……

open!!

わあおいしそうああ白菜いいいい!!!

色々いれたのに白菜いいい!!!白菜しか見えねええええ!!!白とうっすい黄緑いいいい!!!

あったかくてうめえええ!!!


映えてる鍋の写真インスタで探す旅に出ます

今年こそは鍋を、映えさせる。


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