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「箔屋で、一番に」の想いを受け継ぐ

箔一の社名には、
「箔屋で、女で、一番に金沢箔工芸品を作った」という創業者の自負が込められています。

この名が、わが社の原点です。
私たちは金沢箔工芸品を初めて世に出し、金箔打紙製法のあぶらとり紙を開発し、食用箔の商品化を実現してきました。いずれも、業界初となる取り組みです。創業以来、何事も「一番に」取り組んできたことが会社を発展させ、ひいては金沢箔産業全体の成長をもたらしてきたのです。

商品のことだけではありません、管理についてもそうです。

私が箔一に入社したのは1990年代ですが、そのころにはすでに「オフコン(オフィスコンピューター)」を導入していました。当時コンピューターは大変に高価なもので、地方の中小企業で、ましてや伝統産業で導入している企業など皆無だった時代でした。

こうした環境の中、私は入社後すぐに社内LANの整備やWindowsの導入、自社ホームページの開設などを進めていきました。創業者は、この時期の事を評して「私が苦手だったITのことは、2代目がよくやってくれた」と話していました。

ただ、それも面映ゆく感じることもあります。インフラの整備は、知識とノウハウがあればできるでしょう。大事なのは、旺盛な好奇心を持って、新しいことにいつも前向きに取り組む姿勢です。創業以来「箔屋で、一番で」との思いを常に持ち続けてきたからこそ、時代の変化を先取りする投資ができていたのだと思います。

箔一は、もうすぐ創業50年を迎えます。
会社の歴史を振り返りながらも現状に甘んじず、いち早く新しいことに挑戦する企業文化を守っていかなければならないと強く思っています。

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