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「算命学に見る縦と横という考え方」

算命学は「学」というだけあって
理論的な体系があります
なので
独特の言い回しや用語使いがあります
その事で内容が難しいと感じられる方も
多くおられる事と思います

その中の一つに
縦と横という考え方があります
今回はこの縦横という考え方について
見てみます

中島みゆきさんの「糸」

縦横という言葉は
通常の生活では
あまり使いません

敢えて言えば
中島みゆきさんの「糸」の中に

 縦の糸はあなた
 横の糸は私
 逢うべき糸に
 出逢えることを
 人は 仕合わせと呼びます

という歌詞がありますね

「しあわせ」の元々の意味は
「し合わせ」だそうです
「し」は「~する」という意味で
二つの行動が重なり合う姿です
つまりは
めぐりあわせとか運命というような
意味合いになるとの事です

縦と横のめぐりあわせや出会いによって
幸せが生まれるという事ですね

縦と横

算命学では
五行の関係性を
相生や相剋として理解しています

相生は気がスムーズに流れて
穏やかな関係です
助ける助けられるという関係です

相剋は気がぶつかるような関係で
激しさがあります
やっつけやっつけられるという関係です

この相生と相剋を
人間関係に置き換えると
相生関係は親子関係です
相剋関係は夫婦関係です

つまり
相生関係である親子関係は
縦の関係性で
相剋関係である夫婦関係は
横の関係性です

縦の相生関係

縦の相生関係は
過去のものが引き継がれる姿です
知識や技術が伝承され
蓄積してこそ文化として
成熟して行くでしょう
伝統が築かれて行き
安定した社会が
構成されるようになります

しかし
安定しているという事は
裏を返せば
変わらないという事であり
停滞するという側面もあるのです

単調で変化に乏しいと
劣化したものになりがちで
活力も失われかねません

相応しい例えかどうか
分りませんが
無性生殖の生物は
親?の遺伝子を
そのまま継承しますから
環境が同じであれば
安全で確実な生命維持が
見込めるでしょう

しかし
環境の変化などがあれば
適応力に問題があるでしょうから
相当の危機に陥ると言っていいでしょう

横の相剋関係

横の関係は夫婦となりますが
夫婦は干合で表現されます
干合は陰陽の相剋関係です

相剋関係だからと言って
喧嘩をするのが
夫婦だというわけではありません

親子が
血の繋がりのある家族なのに対して
夫婦は
そもそもは血の繋がりのない他人です

その意味で配偶者は
異質な存在であり
新しい要素を持ち込んで来る
改革者でもあるのです

異世界の刺激が入り込んで来るとも言えます
否定要因にもなりますから
簡単に馴染む事はないかも知れませんが
新たなエネルギーが生まれる契機になります

つまりは
夫婦という相剋関係は
狭くなりがちな縦的相生関係に
幅を与えてくれるとも言えるでしょう

多様性を生み出し
良い意味での変異を生み出し
跳躍の素地を作ってくれるのが
相剋関係だとも言えるのです

人体図の縦線と横線

縦と横は
交互に展開してこそ
発展があると言えます

親子関係と夫婦関係が
共になければ
家系(人類)の存続はありません

ザックリ言えば
縦は精神的で
横は現実的です

人体図においては
縦線(北・南)は精神の場所
横線(東・西)は肉体・現実の場所
この様に考えます
中央は両面性と考えます

 ※東西南北の中心に居る人間は
  精神と現実の交差点で
  人生を歩んでいるのです

北は親の場所であり
南は子供の場所で
格位が違いますから
縦の関係性です

対して
東は兄弟の場所であり
西は配偶者の場所で
同格(対等)ですから
横の関係性です

少し難しい話で言えば
算命学の八門法では
縦線に相生関係の星を置き
横線に相剋関係の星を置きます

      龍高・玉堂
車騎・牽牛 貫索・石門 禄存・司禄
      鳳閣・調舒

        水
     金  木  土
        火

貫索・石門(自分)を中心として
縦が相生で横が相剋になっている事を
確認して下さい

また
縦線には精神性の星が
横線には現実性の星が
配置されている事も確認して下さい

※この八門法は五徳の特徴を見たり
 器の大きさを見たりするのに使います

算命学の体系の基礎には
この様な縦横という考え方が
あるのです

***

少し難しくなってしまいましたが
最後まで読んで下さり
ありがとうございました

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