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「過去に向き合う」

現実的に考えれば時間の流れは一方向的です
時間は過去から未来に向かって
不可逆的に流れていきます

そんな時の流れの中で
生まれて死んでいくのが人間です

算命学でも
十干は空間を表しますが
十二支は時間を表すと考えて
人生という時間を十二区分しています
そこから十二大従星が生まれてきます
また
人体図では初年期・中年期・晩年期という
捉え方もありますし
後天運は正に時の流れを表しています

このように
当然のことですが時間の概念が
算命学にも取り込まれています
そうでなければ
時の流れに身を置く人間を
読み解くことは出来ませんから

私達の「肉体」は時の流れには
抗することは出来ません
着実に終わりに向かっていくのです

しかし
「心」はある意味で時の流れに縛られず
過去でも未来でも
自由に行き来することが出来ます
人は過去を認識するということが
できるわけですが
そのことには重要な意味があると思います

今回は過去に向き合うことの意味を
考えてみます

過去は今の土台

既に起きた出来事は
過去の出来事であり
変える事はできません

その事実は一つしかなく
その事実の積み重ねが
現在の私の土台になります
つまり
今の私を作り上げているわけですね

子供の時に怪我をすれば
その傷跡は後々にも残るでしょう
大きな怪我でもすれば
その後の人生にも
大きな影響を与える事になります

もっと遡れば
どんな父親と母親の組み合わせの下で
生まれたかという事実(過去)は
決定的に私を構成します
遺伝子的にも限定されるわけです

心理面でも
過去の経験は
その後の人生に多大の影響を与えます
負の経験をすれば
その経験に縛られた人生になってしまうと
見ることが出来ます

過去の出来事は
私の心身に影響を与えますが
逆に過去に影響を与えることは
ないのでしょうか?

人は誰でも自分の過去のあれこれを
事あるごとに思い起こし
何度も何度も繰り返し反芻(はんすう)するのは
過去を変えたがっているからかもしれません

過去は変わらない?

「未来は変えられるが過去は変えられない」
とはよく聞く話です
確かに過去の事実は一つであり
変えることは出来ません

しかし
事実は一つであっても
その事実をどういう視点で
理解するのかによって
その事実は様々な姿となって
表れてきます

「歴史とは勝者の歴史」と言われます
覇権を握ったものが
自分に都合の良い
自己を正当化する歴史解釈を元に
歴史を書き換える事があるのです

一旦起きた事実は変えようがありませんが
その事の意味をどう捉えるかで
過去は闇にもなるし光にもなり得るのです

つまりは
自分の過去の人生においても
その過去をどういう視点で見るのかという
「過去観」が重要です

自分にあまり自信のない人は
自身の過去を低く評価しがちかもしれません
たとえ良い部分があっても
そのことを受入にくいかもしれません

逆もあるでしょう
過去に失敗があっても
誰だって失敗はあるはずだと思えれば
そう辛くはないでしょう
自分の「過去観」によっては
自分の過去の失敗も
笑い話にできる人になりえるのです
つまり
肥やしにしてしまえるのです

過去の事実は不変であっても
過去の意味は変えることができます
そうなると
「過去の持つ力」が変化するのです
今の私に味方する過去に
なるかもしれないのです

過去観を変えてくれる算命学

もしかしたら
過去という引き出しに入っているものは
ガラクタだと思っていても
その中にお宝が眠っているかもしれません

過去に対する思い込みと視野の狭さが
お宝を見つけ出しにくくしています
自分の力だけでは
見つけ出すのはなかなか難しいでしょう
やはり
外からの新しい息吹をもらいたいところです
「目からウロコが落ちる」ような
出会いなりが必要でしょう

生死を彷徨(さまよ)う大病をして
人生観が全く変わる人がいます
回復した後の生き方も
過去とはガラリと変わるのです

算命学との出会いも
人生観を変える一助になります
算命学を学ぶことも
過去への視点を変えてくれる
一つの手段になります
私の過去の諸々の環境や経験に
新たな光を当ててくれるからです

受け入れられなかった父親が
実は自分の守護神であったり
親の苦労が私の今の成功の為の条件であったり
なぜ
母親がその時に亡くなったかが分かったり
するのです

胸のつかえが取れるというか
ストンと腹落ちするというか
自分の過去が整理整頓されると
現在の見え方も変わります
勢い未来もチェンジされていくことになります

算命学は「占い」がメインではありません
算命学には
宇宙観・世界観・人間観そして歴史観があります
その応用の一つが占いなのです

算命学を学べば
世界と人間を考える軸が持てると思います
自ずと生きることに
自信が生まれてくると思います

ということで
最後は算命学の宣伝のようになってしまいました
m(_ _)m

***

最後まで
読んでいただき
ありがとうございました

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