「中国春秋戦国時代と位相法」
大袈裟な題ですが
位相法の原理を中華の戦国時代の
権謀術数という形から理解してみようという
試みです
算命学を学んでいる方の中には
算命学が軍略に通じている事を
知っているという方も多いと思います
戦国時代の戦略として
算命学の知識が用いられたと・・・
私には検証する資料も能力も
十分には無いのですが
学んだ事を含めて書いてみたいと思います
支合と害
支合と害の関係性が良く分からない方は
１月23日の「はてなブログ」で書いていますから
覗いてみてください
この図は
1月24日の「はてなブログ」に載せたものです
十二支を
群雄割拠の覇権争いをする国々と考えると
支合と害の関係も良く分かります
図では
午国と未国は同盟を結んでいる状態です
つまり位相法で言う支合（安定的な結合）です
そこに子国が現れればどうなるでしょうか？
子国は午国にも未国にも攻撃を仕掛けます
午未同盟にとっては危機です
午国と子国は冲動という真反対の対立関係です
未国と子国は害という散法の関係です
午未同盟にとって子国は共通の敵になります
例えば巳申の支合の場合も同様になります
申の冲動は寅ですが
その寅は巳とは害になっています
六種類全ての支合は必ず同一の相手と
冲動と害の関係になります
「敵の敵は味方」「味方の敵は敵」なのです
三合会局
もう少し複雑なのが三合会局という
三国同盟です
下記図の青い三角は亥卯未の三合木局ですが
この三国同盟は強固な団結です
亥の蔵干は甲・壬
卯の蔵干は乙
未の蔵干は丁・乙・己
この三合会局の共通点は
蔵干に木性がある事です
なので三合木局です
敢えて戦国時代風に言えば
卯国がこの同盟の中心国で
王の娘たちを未国と亥国に政略結婚で送り込み
血縁関係という絆で固めている姿です
この三ヵ国の蔵干には
木性（娘）が共通して入っています
その事がこの同盟を強固にしています
さて
ではこの強固な三国同盟をどうしたら
崩す事が出来るでしょうか？
どこか一国を同盟関係から離脱させれば
この同盟をガタガタにする事が出来ますね
亥卯未三国同盟の場合は
亥国を裏切らせれば
この三国同盟は壊れると考えます
何故亥国かは理由があるのですが
煩雑になるのでここでは触れません
四種類の三合会局がありますが
各々どれを裏切らせるかは決まっています
方三位
堅い血縁関係を結んでいる亥卯未同盟に対し
亥子丑という方三位連合をぶつけます
（赤い線で区分した場所が北の方三位）
つまり
三合会局は方三位で壊すのです
またまた妄想的に解釈すると
この方三位の亥国・子国・丑国は
北方地域の国々で
地理的に近い国々ですから
歴史や文化も似ています
元々は同じ大国だったのが
三つの国に分かれたと
発想してもいいでしょう
亥国は亥卯未三国同盟を結んでいますが
反面北方三国の一員という立ち位置もあります
つまり
三国同盟から亥国を寝返えらせる条件が
ここにあると言えるのです
亥国を北方三国連合に抱き込む事が可能なのです
亥国は板挟みになるのです
この様に三合会局に対しては
方三位をぶつける事により壊す事が出来ます
自刑
全ての三合会局に対して
上述した内容と同じ事が言えます
板挟みに遭うのは
三合木局では亥
三合火局では午
三合金局では酉
三合水局では辰です
この亥午酉辰は
同じものが二つ揃うと自刑となるものです
自刑は身内の争いとも言われますが
心の葛藤を表しています
宿命にあれば迷いやすい人ですし
後天運で回って来れば
二者択一の立場に置かれ悩むでしょう
一旦決めてもその後に
やっぱりあっちにしておけば良かったなどと
後悔しやすいですから
自刑のある方は
意識して迷わない様にしないといけません
この自刑の性質は
長々説明した裏切り原理に由来しています
裏切りの歴史
日本でも裏切りによって
形勢が一気に逆転した例は多くあります
有名なところでは
関ケ原の合戦において
西軍（豊臣側）であった小早川家が
東軍（家康側）から鉄砲で脅されて裏切り
東軍に有利な展開になったと言われていますね
これも事前に工作がされていて
裏切る手はずになっていましたが
西軍が善戦しているのを見て
小早川秀秋が躊躇してぐずぐずしていたのです
正に亥の立場ですね
もっとも様子見をしていて
戦わなかった西軍の大名もいたようですが
それも家康との密約があったからだそうです
位相法は
まだまだ勉強しないといけない立場ですが
今回はイメージ優先で書いてみました
算命学に興味のある方は
是非正式なところで学んでみてください
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