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「男の子にとって父親とは・・・」

父子関係については以前にも書きましたが
今回は男の子にとって父親は如何なる存在かを
別の視点から書いて見たいと思います


五行の配置

算命学の基礎には五行論があります
あらゆるものを五行で分類するのですが
方位に関しても五行で区分けしています
東西南北と中央を五行で表示してみると
以下のような構図になります

   水
 金 土 木
   火 

北は季節では冬で水が配置されています
東は季節では春で木が配置されています
南は季節では夏で火が配置されています
中央は季節間の調整役で土が配置されています
西は季節では秋で金が配置されています
気は木火土金水と流れて行きます

この構図は人体図にも当てはめられます
人体図の北の場所は父親(目上)の場所ですが
そこは水の場所にもなります

中央の場所は自分の場所ですが
そこは土の場所にもなります
なので
自分と父親の関係を五行で言えば
土と水の関係性になるのです

土剋水と自分が父親を剋す関係になっています

相生と相剋

     水
     ✖
 金 ⇐ 土 ✖ 木
     ⇑
     火 

図が解かりずらいかも知れませんが
人体図で自分を中心に家族関係で見ると
 本人と父親は相剋関係
 本人と母親・兄弟は相剋関係
 本人と子供は相生関係
 本人と配偶者は相生関係

相生関係が二つで
相剋関係が二つです
家族関係・人間関係は
相生と相剋が半々になっています
これは人間関係において
助けられるだけではなく
鍛えられる事も必要だと
自然が教えているのです

優しさと厳しさのバランスが
人を成長させるのです

今回は男の子と父親という設定で
考えていきますので
そのつもりでお読みください

六親法に見る親子

人体図から子供が父親を剋すという関係が
基本になっている事を確認しましたが
参考に六親法でも父子関係を見てみましょう

陽は男で陰は女ですから
男の子は日干が陽干であるのを標準と考え
女の子は日干が陰干であるのを標準と考えます

その事を踏まえて父子関係を見てみましょう
日干が陽干の男の子の父親は
六親法で見ると必ずその子供から剋される干に
なっています

陽干を男の子と見立てると
六親法でも陽干の子供は父親を剋すように
なっているのです
(陰干を女の子と見立てると相生になります)

父子の相剋

算命学では男の子は父親に対して
剋して行く関係です
つまり
年の差のあるライバル的な関係性でもあるのです

子供の方が攻撃するのですから
自分が克服しなければならない壁
乗り越えて行かなければならない目標
そんな感じになっているのです

男の子はそのような父親の存在から逃げるのではなく
立ち向かい
いつかはその上を行かなければならないのです

人類の歴史を考えても新しい世代が
古い世代を超越して
新しいステージに上がらなければ
今日の進歩発展はなかったでしょう

算命学から見える
父親に対する男の子の関わり方は相剋なのです

揺れる父子関係

現代は封建時代ではないので
父子関係も大分緩くなってきています
父親は男の子に対して
権威を以て接するというよりも
兄貴のような
あるいは友達のような
そんな父親が多くなってきている
かも知れません

「巨人の星」の星一徹のような
父親像はさすがにもうないとは思いますが
時代は変わっても
父親は精神面において
子供の一歩先を行っていなければ
父親の役目を果たしているとは言えないでしょう

社会に出れば
自ずと目上や実力者との関わりの中で
鍛えられるようになるでしょうが
家庭でやっておくべき事を
やっておかなければ
様々な困難が生じかねません

学校では知識や規則の教育はされます
会社では社会の仕組の教育はされます
しかし
人としての生き方や信条のような
精神的な教育は
算命学では父親の役目だと言っています

男の子は父親にぶつかって行く中で
精神的にも肉体的にも跳ね返されながら
多くの事を悟り学べるのではないかと思います

しかし
時代が変わり
この様な父子関係が徐々に成立しなくなると
人間の魂の成長にどのような影響があるか
心配でもあります
算命学を学ぶ方が少しでも増えて頂くと
嬉しいのですが。。。

***

当然ですが各個人の人体図によって
北と中央は
相剋であったり相生であったりするわけです
ここでは基本的な観点としての
父子について書きました

最後まで読んでいただき
ありがとうございました

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