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「殺印相生格の生き方を考える」

以前「従生財格」について書きました
今は有料記事になっていますが
それでもなお人気がある記事です

なので
今回は「従生財格」との対比として
「殺印相生格」について考えてみたいと思います


格法

陰占において
日干を中心とする宿命の特殊な構造を
「格」として理解します

以下のような宿命があったとしましょう
 庚 丙 戊
 午 辰 辰

これを五行で表記すると
 金 火 土
 火 土 土

日干庚金に向かって
 火2→土3→金
と綺麗に相生しています
全ての気が日干庚金を目指しています

この様な形になっていると
「殺印相生格」という事になります

「殺」というのは日干を剋す干の事で
この例の場合は火性が「殺」です
星で言えば官星(車騎・牽牛)です

「印」というのは日干を相生する干の事で
この例の場合は土性が「印」です
星で言えば印星(龍高・玉堂)です

日干以外が
この「殺」と「印」から出来ている宿命が
「殺印相生格」です

一つだけ仲間外れのものがある場合は
「殺印相生格一点破格」と言います
「殺印相生格破格」とも言います
意味合いは準じます
破格は結構良く見ますね

殺印相生格

日干から三段階で相生して行く形が
「従生財格」です
 日干→〇→〇
三段階で日干を相生する形が
「殺印相生格」です
 〇→〇→日干

「従生財格」は自分を現在と考えれば
生み出す方向に向かう気の流れなので
未来志向の「格」になります

対して
「殺印相生格」は自分を現在と考えれば
自分を生み出す気の流れなので
過去に関わる「格」になります

という事なので
「殺印相生格」は過去に関心を持つ事が
求められます
歴史的・伝統的な事に興味を持つ事だけでなく
自分の生きて来た過去に関しても
目を向ける姿勢が必要な「格」です

つまり
自分の歩んできた過去の在り方を振り返って
反省したり教訓を引き出したりする
そんな生き方が運勢を良くします

当然
目上の方(つまり過去を生きた方)に
敬意を払い
多くを学び取る姿勢が必要ですし
その延長上で
先祖の方々に対する心も
大切にした方が良いでしょう

言い換えれば
目上の方に助けられる生き方が
宿命を伸ばします
周囲の方々に応援されて
支えられる生き方と言っても良いでしょう

官星から気が流れ込んできているので
名誉運の強い「格」です
自分のプライドを傷つけるような生き方は
慎みましょう

「殺印相生格」の働き方

 庚 丙 戊
 午 辰 辰

今回例に挙げた宿命です
「殺印相生格」なので
名誉運が強い宿命ですが
この方が何かビジネスを始める場合は
どのような働き方(分野)が良いでしょうか?

官と印だけで出来ている宿命なので
財がありません
なので
直接的に財を追求するやり方は向きません

「従生財格」の場合は稼ぐ事を
主眼に置いた仕事の仕方で良いでしょう

しかし「殺印相生格」は
官と印を活用する中で
結果として財が付いて来るという
仕事の仕方をした方が良いでしょう

官は人の役に立つ働き方です
例えば困っている人の為に
サービスを提供するような仕事が良いでしょう
印はアイディア勝負の仕事が良いでしょうね

「過去」に着目したら
骨董品とか伝統文化などを扱う仕事も
良いかも知れません

また
流行に左右されないような商品を
扱った方が良いでしょう
評価の定まった伝統商品でも良いかも知れません

「従生財格」の場合は
むしろ流行を追いかける様な先端的な
商品の方が良いかも知れません

※これらはあくまでも例です

***

「殺印相生格」は名誉運が強いと
書いて来ましたが
完全格なので実は財運もあるのです
より名誉運が強いという意味です

最後まで読んで頂き
ありがとうございました

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