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「旺相休囚死」

聞き慣れない言葉かも知れませんが
算命学には「旺相休囚死」という
考え方があります
四柱推命でも「旺相死囚休」といって
重要な概念となっています
言葉の並びが違うだけで
意味合いは同じです

宿命(陰占)の干支を五行に直して
その五行の強さを表したものです
算命学のブログでも
あまり扱っていない気がします

ということで
今回は「旺相休囚死」について
アレコレ書いてみます


季節感を司る月支

陰占の月支はその宿命の季節を決めています
月支が子であれば冬ですし
月支が午であれば夏です
その宿命全体の季節感を決定しているので
宿命内の干はその季節(月支)により
力を得たり奪われたりします

宿命の六つの干と支を五行に直し
月支の五行により他の五つの五行が
どんな影響を受けるかを見ます

例えば
次のような宿命があったとします

 乙 戊 庚   木 土 金
 巳  子   火  水

月支寅(木)を中心として
各五行との生剋比を見てみましょう

年干 金:金剋木  ①「死」
年支 水:水生木  ③「休」
月干 土:剋土  ②「囚」
日干 木:比和()⑤「旺」
日支 火:生火  ④「相」

考え方としては
宿命全体を支配しているのが
月支なので
月支(木)は他の五行に対して王様のような
立場だと言えます

なので
王様に弓を引くような立場
つまり王様に反逆するような者は
許されません
王様から死を与えられるでしょう
年干の金は王様の木を
金剋木と剋してきますから
その立場になります
月支を剋すものは「死」です
最も弱いものです

王様から剋しに行くものは
王様から罰を受ける立場ですから
獄に囚われます
なので木剋土は「囚」です
月干がその立場です
「死」に次いで弱いものです

水生木の関係は
水が木を助けるのですが
王様に捧げ物を出すようなものなので
人や財物を吸い上げられている立場です
しかし「囚」よりはマシな立場なので
「休」といいます
なので年支は「休」です

木生火と相生されると
火は強まりますから
日支は「相」という強い立場になります

比和の日干は
王様の兄弟のような立場ですから
権勢は旺じているので「旺」といいます
最も強いものです

例題の宿命を強さの点数としてまとめると

 旺:5点 日干(自分)
 相:4点 日支(配偶者)
 休:3点 年支(母親)
 囚:2点 月干(子供)
 死:1点 年干(父親)

旺相休囚死の応用①

陰占では家族の場所が決まっています
その事に旺相休囚死を応用してみましょう
月支は家系の場所ですから
家族の家系内における力関係が見えてきます

先述の例であげた宿命で考えてみましょう
この人の家族の力関係がわかります
一番強いのが自分ですから
家庭内では発言権が一番あると考えます

一番弱いのが父親なので
影が薄い存在と言えるでしょう

この人(男性)が結婚すれば
嫁は義父・義母に対して
強い発言権を持つようになるでしょう

こういうことがうかがえますが
このことは家庭内に限っての力関係であり
各個人の運勢の強さはまた別です

旺相休囚死の応用②

家系の流れに
この旺相休囚死を
応用してみましょう

自分を中心として
上ニ代と下ニ代を含めて
五代に渡る家系の流れを
見てみます

家系の流れを五行の相生と捉え
自分をその中央に位置付けます

 木 祖父母   100歳 「死」
 ⇓ 
 火 父母    75歳 「休」   
 ⇓
 土 本人・夫婦 50歳 「旺」
 ⇓
 金 子供    25歳 「相」
 ⇓
 水 孫      0歳 「囚」

テレビでよく放送されている
親子三代での町中華のイメージで
食堂を家族経営している家系と
考えれば
自分(本人)が大黒柱として
働き盛りの立場です
ここでは土性の立場ですね
(どの五行でも同じです)

土性から各五行の
旺相休囚死を出してみます
本人の次に子供が頑張り
その次に祖父母(先代)が頑張るという姿です

これが理想の家系の変化の姿だと
言っているのです
おじいさんとおばあさんが
いつまでも頑張り続けて経営の主導権を
なかなか下に渡さない形は発展しないでしょう

本人が一番頑張り
跡継ぎの子供も頑張り
先代が手伝う位が良いのです
それが理想形で発展形なのです

例えば
子供が子役で大活躍して
一家がそこに経済的に頼ってしまえば
子供が一番頑張る大黒柱になってしまうので
理想形から外れることになります

***

少し難しい話に
なってしまったかも知れません
旺相休囚死に関連した記事は
以前にも書いています
興味のある方はどうぞ。。。

最後まで読んでいただき
ありがとうございました

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