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「我が宿命を生かす道」

人として生まれたからには
誰でも思い切り自分の人生を
生き切ってみたいと思うことでしょう

自分の意志の通りに
思う存分に実力を発揮して
悔いなき人生を全うしたいと
願わない人はいません

しかし
なかなか現実の世界においては
そうそう簡単に問屋が卸してはくれません
自分の思い通りに
物事が運ぶことの方が稀で
多くの場合は
環境や事情に呑み込まれて
不自由な選択肢の中で
生きていかなければならないことが
しばしばです

算命学においても
宿命と環境の一致ということを言いますが
現実的にはこれを一致させることの
難しさがあるわけです

今回は
このままならない
宿命と環境について考えてみましょう

算命学の考え方

自分が生まれた時に
自然界(宇宙)から与えられた「気」が
干支として陰占に刻まれます
この干支は生涯変わることはありません
狭い意味でこの陰占の干支(命式)を
「宿命」ということもあります

言うなればこの「宿命」が私の
アイデンティティだとも言えますし
パーソナリティとも言えるかもしれません
(心理学的な厳密な意味ではありません)

「宿命」と「環境」の関係性において
「宿命」の方は変えることができないと
先ずは考えてみましょう
そうすると
自分を取り巻く「環境」の方を
変えるしかありませんね
自分の「宿命」に合った「環境」を
探すか作るしかありません

「宿命」に合った「環境」

例えば
貧しくて教育制度も未熟な国に
生まれた子供は
たとえ習得本能が
整っている「宿命」であっても
学ぶ機会がなくては自分の習得本能を
発揮することが出来ません

何かのきっかけで
教育制度が充実した国に移住して
学びの機会を得ることができれば
スポンジが水を吸収するように
多くの学問を身に付け
ゆくゆく後進に学びの場を提供する人に
なれるかもしれません

しかし
これはほんの一握りの人のおいて
起こり得る事でしょう
自分の暮らす国の状況に
呑み込まれて生きていかざるを得ないのが
現実でしょう

そこまで大きな話ではなくても
自分のやりたい仕事に中々就けない場合も
多いものです
算命学を知って自分の「宿命」の特性を
活かしたいと思っても
簡単にそのような環境を手にはできません

「宿命」の活かし方

「宿命」は変えることができない
と書きました
確かにそうなのですが
その「宿命」をどう生かすのかということは
私次第で柔軟性があるのです

桜の種は確かに桜の種ではあるのですが
生命力の宿ったものですから
環境に対する柔軟性があります
肥沃な土壌でなければ発芽しないと
決まっているわけではありません
岩場の割れ目に落ちた種が
そこに根付いて桜の木として
立派に花を咲かすこともあるでしょう

自分に合わないような環境でも
徐々に順応していくたくましさや柔軟性が
生命にはあるのです

今日の動植物の繁栄は
地球環境の変化の中で
適応し進化して生き残った子孫たちなのです

自分の「宿命」通りの環境に出会えない事を
嘆きたくなる時もあるかもしれませんが
私の「宿命」はそんなにやわではないと
考えたいですね

先ほどの例で言えば
習得本能は学ぶという意味だけではなく
助けられるという意味もありますし
改革する力も意味していますね

問題は自分の「宿命」に対する
理解の仕方にあるのです
自分の「宿命」を自分がどう解釈しているか
という問題なのです
自分の「宿命」を狭く固定的に
考えない方が良いでしょう
自分が思う以上に「宿命」は
しぶとく生命力があると思うのです

たとえ
「宿命」に合わなさそうな環境であっても
その環境に対して「宿命」がどのように
根を張り征服していくか
許容範囲は当然あるでしょうけれども
適応する可能性もまたあるわけです

当然「宿命」に合わない環境の中で
忍耐し頑張っても自分に負荷がかかり
折れることもあり得ます
環境を変えた方が良い場合もあるでしょう
一概には言えないのですが
良い環境でも悪い環境でも
自分の「宿命」をその環境の中で
どう生かすかという点は
変わらないのです

相応しい環境に居ながら
努力をしない人がいれば
当然の事ですが
運勢は伸びてはいかないでしょう
逆に
余り相応しくない環境にあっても
そこに自分の「宿命」の活かし所を
上手い具合に見つけられた人は
何とか生き延びて花も咲かせられるのです

平地に咲く桜もきれいですが
岩場に根を張って
風にも吹かれながら咲く桜は
より一層趣があって
人々の心を捉える美しさがあると思います

最後に

合わない環境でも我慢しなさい
と言っているわけではありません
合わない環境で悪戦苦闘すれば
生命エネルギーを浪費することになり
マイナスです

要は自分の「宿命」を柔軟に捉えることの
重要性を言いたかったわけなのです
そうそう自分に都合の良い環境に
出会えるわけでもないので
しばし困難な環境下で
生きていかなければならない場合も
あるでしょう

要は
困難な環境の中にも
「宿命」を活かせる隙間が
あるかもしれないという話です

自分の「宿命」から
変な呪縛を受けている人も
いるかもしれません
 「私は○○な宿命なので
  ◎◎なんだよなぁ~ハァ(~_~;)」
 「この仕事はやっぱり私の宿命に
  合ってないからこんなになったんだ!」

「宿命」に振り回されないで
「宿命」をよく知って
上手く生かしてあげましょう

***

最後まで読んでいただき
ありがとうございます

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