見出し画像

「十大主星のそもそもを考える」

今までも十大主星や人体図に関しては
色々書いてきました

算命学の入門的な書籍にも
必ず十大主星の解説が載っていますから
十大主星はその人の性格を表すと
理解している人も多いと思います
そのことは決して間違えではありませんが
今回は
その十大主星とは
そもそも何なのかについて
考えてみたいと思います

既に算命学を学んでいる方には
特に目新しい話ではありません

日干を中心とする生剋比

そもそも
十大主星とは何か?
その星の内部構造を見てみましょう
話をわかりやすくするために
五本能として考えていきましょう

陰占の干支は五行で整理することが出来ます
天地から私が頂いた五種類の「気」を
五行で表しているのが陰占だとも言えます
その観点から見れば陰占は
例えば
以下のようにも表すことが出来ます

 木 水
火 金 土

左上のが日干です
(甲か乙だということですね)

このと他の五行との関係性は
相生か相剋か比和か(生剋比)
この三種類しかありません
もう少し詳しくいうと
①木にとって水は相生してくれるもの
②木にとって火は相生するもの
③木にとって金は剋してくるもの
④木にとって土は剋すもの
⑤木にとって木は同類で仲間
という五つの関係性しかありません

この日干を中心とする「気」の
五つの関係性が
陽占の五本能の星(十大主星)として
出てきているのです
なので
十大主星の仮面を剥がせば
その中身(素顔)は
日干との関係性のことなのです

つまり
日干(私)を中心とする
他の干との関わり方を
五本能(十大主星)と言っているわけなのです

五本能の星

前述の
①は習得本能の星として現れます
②は伝達本能の星として現れます
③は攻撃本能の星として現れます
④は魅力本能の星として現れます
⑤は守備本能の星として現れます

十大主星は陰陽二つずつ何処かの本能に
分類されます

例えば
日干が木の場合に陰占に水があれば
①のパターンですから
玉堂星か龍高星という習得本能の星が出ます

これらの習得本能の星の本質は
日干(私)を相生するということにあります
つまり
(私)を助けたり支えたり生んだりするという
意味を持っているのです

「習得」という言葉に
拘り過ぎたり縛られ過ぎることなく
その本質は相生だということを
理解しましょう
分かりやすいラベルとして「習得」と
表現しているのです

もし
日干が金であれば
土があると習得本能の星が出ます(土生金)
「木←水」という習得本能もあれば
「金←土」という習得本能もあるのです
なので
同じ本能でも中身を見れば
五種類(十種類)あるということになります

星としては
同じ龍高星・玉堂星が出ても
中身の五行(気)は違う場合があります
「関係性が同じ相生」だということで
習得本能の星が出ているわけなのです

このように
十大主星とは日干との関係性に着目して
星としてまとめたものなのです

十大主星の解釈

習得本能の星(龍高・玉堂)があれば
助けられる・支えられる・教えられるという
相生される構造の星だということになります
そこから様々発想して行くことが出来ます
外から新しいものが常に加えられる仕組みを
自分の中に持っているということなので
知識欲があると考えても良いでしょう
そうすると学問や知恵の星だと言えますね

更に言えば新しいことに興味を持つとか
新しいものを積極的に求める姿でもあるので
冒険心・好奇心が旺盛な星だと
考えることも出来ます

また
与えられるものを愛情と考えると
自分の宿命に中に母がいるということになります
そんなところから母性の星とも言えます

もし
この習得本能の星が多くあって
未消化であれば
依存心(甘え)の強い人になるかもしれません
良く消化できれば
周囲から応援され運が開ける人でしょう

他の星たちも
生剋比を参考にして
どうしてそういう性質の星になっているのかを
考えてみましょう

星の性質は
ネットや書籍ですぐに分かると思いますが
その性質を覚えるだけではなく
どうしてそういう性質になるのかを
生剋比から考えてみることも有益です

実際には生剋比だけでは
説明できない星の性質もあるかもしれませんが
いつも星の基本に生剋比があることを
忘れないようにしましょう

※五本能は生剋比の他に
 方位や五行という観点からも
 解釈することが出来ます

***

くどい話になってしまい
むしろ
解りにくくなったかもしれませんが
最後まで読んでいただき
ありがとうございました(^(ェ)^)

鑑定例題】はてなブログへはここからお入りください

読んで頂きありがとうございます。 サポートを頂けると励みになります。