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「干支でその一年を占う(1)2020」

長くなってしまったので
今回は(1)として
2020年庚子を中心として書いています

干支(えと)について

「来年のえとは何だっけ?」
「来年はだよ」
なんていう会話は
日本中でなされているでしょう
でもこれは正確ではありませんね

「えと」は漢字では「干支」と書きます
つまり十と十二の事です
なので
というのは十二支の事だけを言っていて
十干が抜けている言い方に
なってしまっています
正式には来年は「壬寅」です

壬寅は一般的には「みずのとら」と言います
今年の辛丑は「かのうし」と言います
は兄の意味で
は弟の意味です
みずのは大きな水で
かのは小さな金属です
干支を「えと」というのは
ここから来ているのかな?

尚、算命学では壬寅を
「じんすいのとら」という言い方をします
辛丑は「しんきんのうし」と言います

もう一つ
新年は一般には1月1日からですが
算命学では立春(来年は2月4日)からです
冬至と春分の間という事で
冬と春の切り替わりが立春だからです
春は新しい命の出発の時なので
ここが一年の始まりとなります

※冬至を年始とする先生もおられます

コロナウィルスをふまえて
(2020年庚子)

昨年今年と世界中が
コロナウィルスの猛威の中で
苦しんでいます
その事をふまえて
毎年巡る干支で
世界の様相を考えてみましょう

先ず毎年の干支は
その干支の意味する気が
天空や地上(地球上)を
覆っていると考えます
なので
その気の影響下に人や自然が
置かれているという立場です

コロナが世界に拡大した
2020年は庚子の年でした
庚は大きな鉱物で
分かりやすく言えば斧や刀です
子は水ですが(季節感は冬)
雨・池・小川のイメージです

庚子をビジュアル化すれば
雨に打たれている斧
池の中に置かれた斧
小川に放置された斧
こんな感じですが
この斧はどうなるでしょうか?

錆びてボロボロになって
ものを切る役目を果たせません

算命学では
世界や国家を見る時には
天干(庚)を陽・精神→政府
地支(子)を陰・現実→国民
この様な見方もします

ですから
世界の国々はほぼ共通して
現実の国民のコロナ感染状態に
政府が後手に回って
有効な手段を上手く打ち出せなかった
そんな姿が見えてきます

日本においても同様で
遂には安倍首相が突然の退陣という
事になりました
役目を全う出来なくなったしまったのです

庚金と子水は金生水という相生関係です
金(政府)が水(国民)を助けると言えますが
力を抜かれるとも言えます
相当に各国財政出動をしたはずです

庚→子は十二大従星では天極星で2点です
世界中が弱いエネルギー状態ですね

子の蔵干は癸水だけで
庚金から見ると調舒星が出て来ます
調舒星は
間接伝達の星ですし
孤独の意味もあります
また神経質な面もあり
不安な将来を想像しやすいです

コロナで人々は集まる事が出来ず
孤立化して行きましたし
直接のコミニュケーションがままならず
リモート会議も増えたようです
多くの人達が
将来に対する不安を抱きました
調舒星的色彩が強く出た世相かと思います

日本ではさほどではありませんでしたが
海外ではマスク一つ
会食一つとっても
規制を受け入れない人々も相当数いたようです
デモもたびたび起こりましたね
これも調舒星的です
調舒星は反抗の星でもありますから

読んで頂きありがとうございました
本当は来年の壬寅を書く予定でしたが
次回とさせていただきます

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