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「相剋ってありがたくないの?」

算命学の基本として重要なものの一つが
相生と相剋です
物事の関わり方を突き詰めて行けば
五つの関わり方に収斂すると
算命学では考えるのです

つまり私と他者との関わり方は
以下の五つになるというわけです
 ①助けてもらう関係(相生)
 ②助けてあげる関係(相生)
 ③やっつける関係(相剋)
 ④やっつけられる関係(相剋)
 ⑤特段の関係がない関係(比和)

今回は③④について考えてみましょう

五行相剋比

木火土金水の五行の相生相剋は
中国において紆余曲折を経て
今日の形になっています

もし自分を木だとすれば
他のものとの関係はどうなるでしょうか?
 ①助けてくれるのは水です
 ②助けてあげるのは火です
 ③やっつけるのは土です
 ④やっつけにくるのは金です
 ⑤どれでもないのは同じ木です

木にとっては他の火土金水との関係は
避けて通る事は出来ません
自分をやっつけに来るから
金はこの世界にあって欲しくないと
言うわけにはいきません

金だって必要があるから
存在しているのです
全ての五行は
互いに必要であるから同じ世界に
共に存在しているのです

たとえ自分にとって
有り難くないと感じられるものが
目の前に現れたとしたら
良し悪しは別として
そこには何か原因(理由)があるのです

相剋はありがたい

木性(自分)にとっては
養分としての水性は
水生木と言う相生関係なので
自分が成長する為には
言うまでもなくありがたいものです

しかし
木性を剋す金性も
実はありがたいものと言えるのです
盆栽や庭木などは
定期的に剪定する事が
その木の為になります
風通しが良くなり
日当たりも良くなって
その木の育成には必要な事です

つまりは金性で枝を払うのです
問題はその程度ですね
相応しい程度の剋は
むしろ必要なのです

里山なども間伐をする事で
日当たりが良くなり
生態系も良くなります

火性も水性と言う剋されるものがあってこそ
そのパワーが有効に生きるのです
原子力も冷却水で制御するからこそ
そのエネルギーが使えるのです

土性も木性に覆われれば栄養分を
吸い取られるのですが
土壌の充実には樹木は不可欠でしょう
土と木は持ちつ持たれつの関係とも言えます

金性もそのままでは唯の鉄の塊です
火性の鍛錬があってこそ
有用な刃物に生まれ変わるのです

水性も土性の制御があってこそ
上手く流れて行けるのです
土手が無ければ暴れ川です
土と言う限定する器があってこそ
水も存在すると言えるでしょう

この様に見て行くと
全ての五行は剋して来るものも
必要だという事が分かります
要は程度やタイミングの問題です
上手い具合に制御してくれたら
それはむしろありがたいのです

自分の役割を如何に果たすか

社会において
私が剋す役割を果たさなければならない
時があります
その時はブレる事無くその責任を
果たさなければならないでしょう

逆に
剋される立場になる時もあります
その時には
忍耐・感謝・学びの時だと心得れば
確実に人間的に成長できると思います

算命学は中庸を貴しとしますから
剋もバランスが取れた方が良いでしょう

剋す立場にばかりに立っていては
いつの間にか勘違いする事にもなりかねません
又、剋される立場にばかり立っていて
意欲がなくなるのも困ります

自分の宿命はこうだから仕方がないよと
宿命を変に受け入れて
諦めてしまうのではなく
宿命は活かす事が大切です
そこに生きる事の工夫や知恵が生まれるのです

環境は自分で作る事が出来ます
自分の宿命が刺激を受ける環境を
趣味の世界に求める事もアリでしょう

そして役割も
自分で作り出す事が出来ます
結婚すれば夫の役割が
子供が出来れば父親の役割が
会社を起こせば社長の役割が
地域の催しに参加をすれば
そこで新たな役割が生まれるでしょう

自分の宿命との向かい合い方を
柔軟に考えたいものですね

※ ※ ※

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