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「局法を考えてみる」

算命学には数多くの技法があります
学べば限がないほどです
なので
算命学は一生学び続けるものだとも
言えるかもしれません
「○○沼」と言ってもいいでしょう

その中に「局法」というものがあります
もし学校などで学ぶとなると
基礎をやった後に
比較的早い段階で習うになると思います

聞くところによると
「局法」をカリキュラムから外している
学校もあるようですね

「局法」は26種類もの人体図の形を
捉えるものなので
相当のボリュームがありますが
今回は少し例を挙げて
紹介してみたいと思います

局法とは?

局法は陽占(人体図)の見方のことで
主に性格判断に用います

※格法というものもあり
 陰占の見方のことで
 主に運勢判断に用います

局法には幾つかの種類があり
人によっては複数の形に当てはまる
場合もあります

局は26種類あり
その中には
幸運十種と凶運十種というものがあります
凶運と言っても
とんでもなく悪い
という意味ではありません

人体図の五つの場所の十大主星を
個別に見る事はそう難しくありませんが
人体図の相互関係を
総体的に見ようとすると
相当に困難が伴います

なので
人体図を縦線あるいは横線という形で
簡単に見れるようにしているのが
局法です
北・中央・南にどんな星があるか
東・中央・西にどんな星があるか
このように三ヵ所に着目して
その星の相生・相剋を見る事で
性格的なものを分析します

縦線や横線が
相生になっているか
相剋になっているかで
幸運か凶運かに分かれます

局法は人体図を簡易的に捉える
方法とも言えます

幸運十種(相法局)

「相法局」という幸運十種があります
縦線あるいは横線で相生になっていて
車騎星・牽牛星に止まる形を言います

     〇〇〇
 鳳閣星 司禄星 牽牛星 
     〇〇〇

上の例は横線で
鳳閣・火→司禄・土→牽牛・金
火→土→金と相生して牽牛星に止まります
牽牛星の性質が強調される感じですね
車騎・牽牛はリーダーというよりも
補佐的な星です
何かの為に一所懸命に頑張る星です
損得勘定はしない星ですから
商売には向かないでしょう
十頑張っても六しか実を手にできない
なんていう事もある形です
自分が恩恵を手にできなければ
子孫に徳を残すと言われる局です

牽牛星に止まる場合は
性格としては堅い性格になります

凶運十種(殺局)

縦線あるいは横線で
中央の星が鳳閣・調舒・車騎・牽牛で
火剋金の相剋があるものを
「殺局」といいます
分かりにくいかもしれませんが
以下に例を挙げてみます

     〇〇〇
 鳳閣星 牽牛星 調舒星
     〇〇〇

鳳閣・調舒は五行で言えば火性です
車騎・牽牛は金性です
行動の星である牽牛星が
火剋金と剋されているので
活発な行動力が抑えられています
言い方を変えれば競争心が
発揮しにくい形です
そうなると
精神的には不安定になりやすく
抑えられている行動力が
暴発する可能性が出てきます

宿命の形はこうなっていますが
意識的にスポーツに興じる事や
社会で競争するような環境に身を置いて
攻撃(行動)本能を発揮する生活を
心がけることで改善できます

自分の宿命の形を知って
どこがポイントであるかを掴み
自分の生き方を整えていくことが
大切です

通関

「殺局」は相剋関係になっていますが
間に星が入れば相生関係になります
先ほどの例で言えば

     〇〇〇
 鳳閣星 牽牛星 調舒星
     ◎◎◎

ここに禄存星・司禄星(土)が後天運で
回ってくれば
火→(土)→金
という形になって
その時だけ相剋が相生になります
この場合の禄存・司禄を通関と言います
「殺局」が和らぎますから
精神的には安定するでしょう

当然
宿命の◎◎◎の場所に
通関の星があっても
同様の事が言えます
南は子供の場所なので
子供が生まれると
精神的に安定するという解釈も
できます

***

ということで
今回は局法の解説になりました
算命学の理解には
五行と生剋比が不可避であることを
再認識させられます

最後まで読んでいただき
ありがとうございました

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