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長谷川等伯の息子・久蔵の国宝作品が、東京ミッドタウンにやってくる! 『京都・智積院の名宝』

11月30日から、六本木の東京ミッドタウンにあるサントリー美術館で、『京都・智積院ちしゃくいんの名宝』という特別展が開催されます。

同展のハイライトは、なんと言っても長谷川等伯とうはくと長谷川久蔵きゅうぞう親子の、『楓図かえでず』と『桜図さくらず』です。

特に、息子の久蔵きゅうぞうの『桜図さくらず』は見逃せません。

というのも、この久蔵きゅうぞうさん、父の長谷川等伯とうはくよりも技工に優れていた……とも言われる方です。今回展示される『桜図さくらず』でも、その優れた技が冴え渡っているそうです。

なのにも関わらず、久蔵きゅうぞうさんは、この『桜図さくらず』を描いた後に、26歳という若さで亡くなってしまうんです。まだまだこれからという時に亡くなったこともあり、久蔵きゅうぞうさんの作品は、この智積院の『桜図さくらず』や、東京国立博物館トーハクの『大原御幸図屏風』など数点しか残っていません。

国宝『桜図(五面のうち四面)』長谷川久蔵・桃山時代・16世紀・智積院【全期間展示】
国宝『楓図(六面のうち四面)』長谷川等伯・桃山時代・16世紀・智積院【全期間展示】

希少だと分かると「見てみたい!」と思ってしまうもの。

地下鉄の日比谷線や大江戸線の六本木駅から直結し、アクセス抜群の東京ミッドタウンで見られるというのも、うれしいですね。

『京都・智積院の名宝』
会期2022年11月30日(水)〜2023年1月22日(日)
※作品保護のため、会期中展示替を行います
会場:サントリー美術館
住所:東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
開館観覧料:一般 1,500円(1,300円)大学・高校生 1,000円(800円)中学生以下 無料

ちなみに……トーハク所蔵の長谷川久蔵きゅうぞう作の『大原御幸おおはらごこう図屏風』は、こちらになります。直近での展示が確認できるのは、2016年と2018年なので、『京都・智積院の名宝』の会期中……または来年の春の桜の季節には、また展示されることを期待したいです。

長谷川久蔵きゅうぞう筆の『大原御幸おおはらごこう図屏風』安土桃山時代・16世紀・紙本金地着色



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