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コーディネーター・アラジンのブログ #122 マレーシア交流の再開!(2)

Resuming Cultural Exchange with Malaysian High School(2)

二日目は飯森ゲレンデでマレーシアの高校生のスキースノボの初体験を白馬高生がコーチ役で支えました。

スキー・スノボで交流


初めのうちは、板と靴に不慣れで自分の手足をどう扱えばいいのか恐々のマレー高生たち。一方、白馬高生もいったいどう教えたらいいのか、英語では何と言えばいいのかとわざわざ翻訳アプリを立ち上げ打ち込む生徒や、途方にくれてる生徒もちらほら。
そのうち、言葉で教えるのではなく、見本を見せ、見よう見まねで理解しようとする相手と、ボディランゲージで伝えることができることを学びました。
若い彼らは、午後にはリフトを使って滑るまでになりました。

国際交流で一番手っ取り早く仲良くなれる方法の一つが、このスキースノボの協働体験ではないかと思いますよ。

クッキング交流

 もう一つの盛り上がりは、ランチを一緒に作ったことです。
午前のゲレンデの交流を終え、ランチのために、農業体験実習館に移動しました。
この交流の計画を立てるときに、スキースノボ体験と料理で交流するという2本柱を決めましたが、さて料理と言っても何ができるのかは、実行委員会でいろいろ検討しました。信州らしい「おやき」がいいとか、臼と杵で「餅つき」をしようとかの案もありましたが、タコ焼きを食べたいという声に押されて、タコ焼きに決定しました。
正月に地元大阪に帰っていた私(とジャスミン)が材料調達をしました。大阪では、タコ焼き文化が根付いているので、関連食材も豊富です。
タコ焼き用の粉はもちろんのこと、タコ焼き用カット・コンニャクとか紅ショウガもスーパーに並んでいます。大阪では一家に一台はタコ焼き器があります(たぶん)。

カットこんにゃく

当初タコはムスリムの人たちは食べられないのではと、タコの代用としてチーズや魚肉ソーセージや餅を用意しました。ネットで調べると、豚肉の他に魚も鱗の無いタコ・イカは食べないと書かれていたのでね。実際は前日に食べられることがわかって、急遽タコを仕入れました。それを事前にジャスミンは900個に切り分けてくれました。(たこ焼き粉の分量では500個分のたこ焼きを焼く予定でした。)
タコ焼きソースも微妙なところがあってムスリムの方には大丈夫かなと見切り発車で用意したのですが、マレーシアのみなさんが、わざわざハラール認証を受けたタコ焼きソースを持参してくれていました。タコ焼きは東南アジアにはかなり浸透していることが分かりました。

オタフクがマレーシアで販売しているタコ焼きソース

みんなでワイワイと喋りながらタコ焼きパーティは大成功でした。失敗することがないのでいい選択だったようです。

もうすっかりお手の物ですね。
美味しそうに焼けました。

一方、マレーシアのみなさんは、ロティジャラを焼いて、先生たちが作ってくれたココナッツミルクたっぷりのカレーで食べます。ロティジャラ(Rtti Jala)は、ロティがパンで、ジャラは網の意味です。生地を三つ穴のディスペンサーに入れ、フライパンに網のように垂らして焼きます。
白馬生徒も食べ慣れない味にもかかわらず、セダッ(sedap:美味しい)と言って楽しそうに食べていました。
仲間と一緒に作ったものだからこそ、美味しく味わえるのだと思います。以前タイやマカオに修学旅行で引率したとき、レストランで豪華な現地の料理が並んでいても、ほとんどの生徒が手を付けず残していた光景を思い出しました。レストランで見知らぬ料理に手を出すのと、親しくなった友だちの作った料理にトライするのとでは、全く違いますよね。

作り方が面白いロティジャラ
カレーをかけて食べます。

食後は、急いで片付けて、再びゲレンデに行き、午後の講習です。
リフト券も手に入れて、リフトに乗るという体験もとっても喜んでもらえました。
全体として、密度の濃い交流でしたが、欲を言えば、スキー体験はもう一日くらい欲しいところです。

全員で集合写真を撮ってお別れとなりましたが、あちこちで記念撮影をしたり、メールを交換したりでなかなか、迎えのバスに乗りません!
それだけ、楽しい交流だったということですね。
私も、入試日程にぶつかる今回の交流をやり切れて、満足しています。

この笑顔は最高ですね!
写真撮ってくださいと頼まれました。
なかなかサヨナラ出来ないね。

マレーシアの一行はこの日はホテルに宿泊し、翌日は長野市の善光寺を見学して、東京へ向かいます。浅草の宿で4泊し、東京を満喫するそうです。


解散後に生徒から「先生、もっとこんな機会を作ってください!」「英語もっと勉強したくなった。」との感想を直接耳にすることができました。
また、次の登校日に、交流に参加した生徒が、胸にマレーシア国旗のバッジやマレーシアの高校の校章を付けている生徒が何人もいて、嬉しくなりました。