詩 雨が降る

*はじめに
夏が来たような、暑い日。
涼を求めて、雨の詩です。

雨が降る

木が空へと両手を広げ
美味しそうに雨を飲む

鳥が慌てて飛び回り
鳥と鳥とが鳴き合って

泊まる場所を探り合う
泊まる場所を探し合う

僕はそれらを眺めてる

雨が降る

僕は雨の音を聞くと
雨足を確認せずには
いられず

水たまりを探しては
波紋たちに話しかけ

雨しずくに触れれば
その冷たさに驚いて

雨しぶきを見つめて
傘を鳴らす音を聞く

雨が降る

僕は濡れない場所から
眺めてる

僕は雨を眺める贅沢を
噛みしめる

僕が感じる不安や恐れ
それらを雨が流してる

僕は雨を眺めてる

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