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uranus_xii_jp
俳句 ハグロトンボ
俳句
新盆や ハグロトンボの 群れを見る
詩
遊歩道へと下りてゆく
紫陽花は灼けていた
名も知らぬ野草の中に
ハグロトンボの群れをみた
黒い羽をひらつかせ
数匹が宙を舞う
パラパラと羽が舞うほど
パラパラと記憶をめくり
挟んだ栞をたどってゆく
その懐かしい面影が
ハグロトンボの羽に映り
くるくると舞っていた
階段を下りきると
遊歩道のすぐそばを
川がゆったりと流れて
どこまでも途切れずに
続いていた
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