絶望好きな花たちと見えないハグ

画像1 そこらじゅうに散らばった いつかのぼくたちの絶望に しがみつくように花たちが咲いた 濁らせたはずのガラス玉が いつの間にかきらめき出す その光がきれいすぎて ぼくはぼくに絶望を突き刺す 吹き出した絶望の血飛沫に 美しすぎる花たちが群がって 秘密の楽園を作り出す 100%透明なその鼓動に ぼくがつれさられないように 誰も見えない作り物のハグだけが ぼくをそこにとどめてくれた

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