オタクは全員アイドルに恋をしているのか問題(そんなことはない)~大人にこそオススメしたい推し活
タイトルで言い切った感があります。こんにちは、箱推しちゃんです。
近年はオタクを公言することの抵抗感が薄れているように思いますが、大人世代だとまだまだ言いづらい、という雰囲気ってあるよなって思います。これってなんでかなって思ったのですが、他人からの批判を恐れているところがあるんじゃないかと思っていて。
「いい年してアイドルなんかにうつつを抜かして」
「○○さん、こういう男性・女性が好みなんだ」
欲求不満だとか何か辛いことでもあるのかとか言われるんじゃないか…、みたいな不安があって言いづらいのかなと。
箱推しちゃんは言いたい。
そもそも好きの種類が恋愛のみとか、解像度ガッサガサか。
推しのスタンスはいくつかのパターンがありそう
昔見かけたツイートでアイドルオタク4分類というのがあって、確か以下の通りだったと思います。
リアコ
ともだち
孫
偶像
箱推しちゃんはこれに「箱推し」を加えたいな、と思っています。
リアコ
その名の通り「リアルに恋している」人。これは一般的なアイドルオタクのイメージに近いと思う。アイドルに恋愛感情を抱き、理想の彼氏・彼女として推す。
ともだち
近年のアイドルはSNSの活用などもあって身近な存在に感じられるパターンも増えていると思います。SNSでいつも見かけるあいつが頑張ってるみたいだから元気をもらえるし、一緒に盛り上がりたい!という感覚ですね。
正直ここが一番ボリュームが多いと思います。
孫
9月にはこういった記事も出てましたね。
「BTSは孫」と思って応援…フリマアプリからわかる「シニアの推し活」の実態
恋愛対象というよりはこれからの未来を作る若い人の熱意にエネルギーをもらっている人が多いんだろうなと思います。あと完全に孫目線で見て、若い人をかわいいと思えるパターン。
偶像
アイドルという名にふさわしい、まさに神としてあがめる人々。実力あるアーティストのファンに多いパターンだと思いますが、ボーイズグループでも歌もダンスもバッキバキ、というグループだと、偶像崇拝する人の率が高まる傾向があると思っています。
箱推し
イメージしやすいのはプロ野球の特定のチームを応援している人たち。そのスポーツのジャンルも好きだし、そのチームも好き。だから球場に足を運ぶしグッズも買う。
名前から予想される通り、箱推しちゃんは完全にこの感覚です。
野球ファンに「いい年をして巨人なんかにうつつを抜かして」って言ったら「は?」って言われると思うんですけど、まったく同じ感覚だということがお分かりいただけるのでは、と思います。
でね、箱推しちゃんは声を大にして言いたいんですけども。
リアコの何が悪いんじゃい
箱推しちゃんはいい大人なので、若い人を見ると子供か部下を見るような気持になるんですが、リアルの変なヤツに引っかかるくらいだったらアイドル推してくれてた方が100倍安心だなっていつも思います。
そもそも誰かを好きになるって結構難しい感情だなって思っていて、「それって好きなんじゃなくて認められたいだけでは?」とか「相手を支配したいだけでは?」とか「身の回りの世話をしてほしいだけでは?」とかって思っちゃうことも多いんですよね。
身近な人だと利害関係がどうしても発生してしまうので、エゴがゼロにならないというか、自分が得したい、何かを得たいと思う感情がどうしても起きると思うんですよ。それを好きとか恋愛とかって耳触りのいい言葉でくるむことで自分に都合よくことを進めようとする力がどうしても働く。
でも、だれかの素敵なところに気づいてどうしようもなく心が動かされるのって、本来はもう少し別の、もっと原始的な感情だと思うんですよね。
こういう感情があることを理解したうえで、今目の前にいる人に抱く感情は好きなのか、それともよく似た別の何かなのかというのを自分で考えられるようになってほしい。そうやって、誰かを好きになるってどういう気持ちなのか、そういう気持ちになったらどう関わりを持てばいいのかを疑似的な関係から学んでいって、いつかリアルで好きな人ができたときに、自分は何をしてあげられるかとか、どこまでなら譲ってもいいかなとか考えられるようになったら素敵だなって思います。
「でもアイドルってファンが一方的に貢ぐじゃん。それって健全な関係なの?」
わかるー、わかるよ。そういう考え方があるのはわかる。でも、別にリアルの恋人にだっておごるし貢ぐし家事やってあげたりとかしますよね?しかも与えたものに対して何がどれだけ返ってくるかは未知数。だって何も契約してないから。
それに対して、アイドルは対価がはっきりしてるわけです。
CD買ったら音が出るし、チケット買ったらライブが見られる。以上。
3,000円なり1万円なり払った時に何が返ってくるのか明示されてるのは健全だと思うし、そこでプライシングを理解していくと、リアルでも「この関係でここまでやる必要あるか?」という感覚がついてくると思うんですよね。なので、疑似的関係から経験値を積んでいくのがいいのではと思っています。
「大人なのにアイドルで練習する必要ある?」
大人の場合はね、練習じゃないんです。リハビリ。長い時間生きてきた中で、色々な人と色々な関係を作ってきて、傷つくときもあれば傷つけるときもあったと思うんですよね。私たちは全員疲れているし、そもそも純粋な好きという感情を忘れてしまっているパターンもあると思います。疑似的な、相手を傷つけることのない関係の中で純粋な感情を思い出して、また前に向かって進んでいけたらいいんじゃないかな、と思っています。
※当然の話なので割愛してますが、リアコにストーカは含みません。
そもそも他人の目なんか気にせず生きたいように生きたらいいんじゃないか
人のアレコレに口出ししてくる人の心理があんまりわからないタイプなのですが(かまってほしいのかな?)、上述した通り、好きにも色々な種類があるし、濃淡だって人によってさまざまだと思います。相手に何をしてあげたいかも、どれだけしてあげたいかも違う(し相手によって何がアリで何がナシかも変わってくる)
気持ちが動いたという事実はあるのだから、自分なりのやり方で、推せるだけ推したらいいんじゃないかなと思います。
とりあえず、推し活の沼は好きがあふれていて楽しいぞ!という話をして今日は終わります。
2021年11月12日追記:
思ったより多くの方から共感いただき、「推し活をガタガタ言う人」に悩まされるパターンが多いということを知りました。こぶしにモノを言わせて黙らせるのも手ですが、大人なので理論武装して返すのも手かなと思い、一つ武器を置いておきますね。
新しいアイドルとファンの応援の形~若者に広がる「推し活」とは何か
天下の電通による分析記事です。今後は推し活の潮流を踏まえて、ビジネス活用した方がいいと思いますよ、と耳元でささやいてあげてください笑
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