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読書会 2023.11.4 課題作:外科室

10月の晦の会(テーマ読書会)に引き続き、11月の朔の会(課題本読書会)も無事、開催できました。前回テーマ読書会は本好きさん集合だったのに対して、今回は読書習慣いろいろな人が「泉鏡花/外科室」について、お話しくださいました。


4人の予定でしたが、おひとり間に合わず、今回は3名。
ギリギリの人数で開催できました。

【課題本:外科室/泉鏡花】

明治後期から昭和初期に活躍した小説家・泉鏡花の短編小説。初出は「文藝倶楽部」(1895(明治28)年)。
貴船伯爵夫人は、うわごとで秘めた思いを吐露することを恐れ、手術の麻酔を拒む。執刀医・高峰と彼女の間にある秘密とは。泉鏡花独特の筆調でつづられるロマンスは、当時「夜行巡査」と並んで観念小説と賞賛された。

あらすじ

学生のころに「外科室」読んで「意味が分からん。泉鏡花苦手」と食わず嫌いしていましたが、金沢の泉鏡花記念館が楽しくて「草迷宮」や「高野聖」を読み「意外と好きだわ。泉鏡花」となって、改めて「外科室」読み返しましたが「外科室」に関しては「やっぱりわからん」という感想。
他の人は、外科室について、どう思うのかな。と思って、今回は課題本にさせていただきました。


文体が古いのもあり、内容的にもちょっと難しい作品が課題だったので、「よくわからない話だった」ということで、全員一致してしまいましたが、かなりゆるく盛り上がりました。

そんな中、ちょっと印象的だったのが「何を書いてあるかよくわからないけどするする読めた。書いてあることがわかってもなかなか読みすすめられない本もあるけど、これ(外科室)はすっと読めた」と言っている参加者の方がいたこと。

当時の身分制度があんまりぴんと来なくて、あんまり感情移入できないという意見も多く、現代として考えると入り込みづらいけど、設定とか展開は、ほぼ歌舞伎とか浄瑠璃の心中物なので、そう思って読むとそんなに違和感なく読める。という意見もあり、なるほど。と思いました。


他の人の「外科室」についての感想を聞けて「わからなかったの私だけじゃないんだ」とほっとした半面、今までにない発見もあったので、次に読むときはもうちょっとわかるようになっているかな。
と希望の持てる回でした。
ありがとうございました。

次回:12月は朔の会(課題本の読書会)は12月1日
課題本は「世界征服は可能か/岡田斗司夫」です。
みんなで黄泉様すごろくしましょう。

【その他の読書会】
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