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観光地「箱根」での暮らしを楽しくしたい。

みなさん、こんばんわ。
さぁ、昨日はちゃんと最後にまとめを入れたので、
今日はすぐに続きから入れますね!

って、思っていたのですが。
ちょっと今日は昨日の続きとは違う話をしようと思います。

というのも、ここ数日SNSで「うちで食べよう!箱根ver.」ですとか、
クラウドファンディングですとか、
その辺りちょっとツッコミをいくつか頂きましたので、
この辺でもう一度、私のスタンスというか立ち位置をハッキリさせとこうと。

箱根が長年抱えている問題点の話しになるので、
全く無関係ではないのですが、もっと先で話題にする予定でした。
今回はちょっと流れが変わっちゃいますが
せっかくの機会なのでここで話しておこうと思います。


その前におさらいなんですけども。
つい先日、ほんと数日前に自己紹介をやり直したばかりなんですが。
そちらでも再三書いているんですが、
「観光地箱根」において私は何者でもありません。

町の職員でもなれでば、何かの団体の役員でもない。
むしろどこかに属する会員でもない。
一応フリーマガジン発行とかしてたので個人事業主として登録はしたけど、
観光協会どころか商工会議所や青色申告会などにも加入してない。
ホテルや旅館の経営者だったり支配人とかの偉い立場の人でもない。
飲食店やお土産物屋といった観光事業者でもない。

たまたま箱根に旅行に来たら楽しくて、
気付いたら箱根に移住してた一般人です。

個人事業主として登録はしているけど、
全然儲けてない、というかむしろ大赤字です。
「おもしろそう」って思ってとりあえず始めてしまうので、
フリーマガジンもほとんどが自腹の持ち出しでした。

取材とか自分たちの人件費とか交通費とか、
ロケハンや取材時の飲食代とか。
そういうもろもろの必要経費を「含めない」で、
印刷代だけで毎号10万円近く持ち出してました(笑

よく、ほとんど広告の載っていない「まいにち箱根暮らし。」を見て、
「これどこからお金が出てるんですか?」と聞かれてましたが
「自腹です(笑)」と言い切った時の皆さんの顔が忘れられません。

あと「これ、町からお金が出てるんですか?」ともよく聞かれましたが、
町の移住担当者から「お金は出さないけど一緒に乗らせてほしい」と言われ、
呆れて現状では縁を切ってあります。

そんなほとんど自腹で発行してきたフリーマガジンですが、
目指していたのは箱根での暮らしを楽しくすること。
観光客だけじゃなく、地元住民が立ち寄りやすいお店を紹介したり。
地元民も楽しめる箱根を目指し、挫折して休刊。

さて、前置きだけで1000文字を超えそうなので、
そろそろ本題に入ります。


さて、今回SNSでツッコミをもらったのが
①箱根町民はそんなに「食」に困ってない。
②「地元民のためにテイクアウト」って言ってるけど、
 結局観光客目当てだろ。自粛しろ。
③これまで観光客だけを相手に殿様商売をしてきた箱根の飲食店。
 自業自得なんだからいまさら町民に助けを求めるな。
④クラウドファンディングの趣旨が曖昧。
⑤流行りに乗ってるだけだろ。
 町民を助けたいっていうなら、今後もずっと助けてくれ。


とりあえず①から回答していきます。
①箱根町民はそんなに「食」に困ってない。

確かに「町民」の区切りを「箱根に住民票がある人」に限定すれば、
困っている人は少ないかもです。
車がないと不便な箱根ですので、大半ちゃんと車を持ってます。
でも箱根で生活しているのは、そういう人たちだけじゃないです。

リゾートバイトと呼ばれる派遣や短期バイトで赴任してくる子達は、
着替えの入ったバッグ1つ持って箱根にやってきたりします。

外出自粛をどこまで厳格に考えるかにもよりますけど、
小田原までバスで30分かけて買い物行くのは問題なし?
これも控えると選択肢はコンビニしか残らない。
毎日コンビニ弁当でも問題ない人もいるでしょうけど、
できれば私は遠慮したい。

今回私が「助けたい」を掲げた「食に困っている箱根住民」は、
こういう人たちです。
少なくとも、私の元同僚のネパール人達は困ってました。


②「地元民のためにテイクアウト」って言ってるけど、
 結局観光客目当てだろ。自粛しろ。

これの判断難しいところなのですが。
そもそもこのサイトは私が個人で立ち上げたものなので、
「箱根町内での自粛生活に「おいしい」を届けるために。」などのコンセプトは、
私が考えたものです。
で、その趣旨に賛同してくれる飲食店を募集したり、
知り合いの店に声をかけたり。

このご時世、参加全店舗集めての会合とかもできませんし、
100%の意思の統一ができてるとは思いません。
あと、それぞれのお店が「実は観光客目当て」なのかどうかまではわかりません。

ただ、はっきりと言えるのは
「箱根町内での自粛生活に「おいしい」を届けるために。」
というコンセプトに賛同して集まって頂いた参加店舗、ということです。


③これまで観光客だけを相手に殿様商売をしてきた箱根の飲食店。
 自業自得なんだからいまさら町民に助けを求めるな。

これはもう、地元民のご意見としてはごもっともで。
観光地特有の高い価格設定と、明らかに観光客をターゲットにした営業時間。
箱根の飲食店の多くがそういうお店で、
地元住民が気軽に立ち寄れるお店は少ない。
なので、地元住民は外食の際に近隣の小田原や静岡県に流れる。

観光産業に従事していない箱根町民、
もっというとお店をやってる自営業者や施設の経営者以外にとっては、
繁忙期に繰り返される大渋滞なども含めて
箱根の観光業が自分たちの生活を不便にしているという
マイナスの要素ばかり目につく。

この地元住民と観光産業の間の溝はかなーり深くて、
フリーマガジン「まいにち箱根暮らし。」でも、この溝をなんとかすることが
「箱根での暮らしを楽しくする」鍵だとわかっていながら。
移住してきたばかりの個人でなんとかできるようなものではなく、
結局どうにもできないまま休刊しちゃってました。

「箱根はこのまま5年先、10年先も変わらないんだろうなぁ」と
半ば諦めてました。

それが今回の新型コロナと緊急事態宣言によって、流れが変わった。
これまで観光客だけ見てれば経営が成り立っていた観光産業だけど、
観光客がほとんど来ないんじゃどうにもならない。
事情や狙いはお店それぞれあるだろうし、一時的なことかもしれないけれど、
少なくとも形式的には観光産業が地元住民に目を向けはじめた。

今こそ、箱根が変われるチャンスなんじゃないか、と。
別にここでサイトを1つ作っただけで、箱根が変わるとは思ってないけど。
地元民と観光産業が手を取り合って、
観光地としても盛り上がり、
そして暮らす場所としての箱根も良くなっていく。
そんな未来へ繋がる、きっかけぐらいにはなれるんじゃないかと。

そんな思いでサイトを立ち上げたわけですが。
地元民からこういう厳しい意見が出てくるとは思ってました。
だからこそ、「何者でもない」自分が動くべきかな、と。

これ、例えばテイクアウト営業を始めた飲食店のうちの1つが立ち上げてたら、
もしくは観光協会とかが立ち上げてたら、
この「自業自得だ」って意見がもっと出てきていたと思います。

せっかくの箱根が変わるチャンスかもしれないので、
その芽を潰したくありません。
この機に手を取り合って、とまでは言いません。
せめて1歩、歩みってくれる人が1人でも出てくれればいいな。
そのために観光業者ではない、
地元住民・移住者である私が矢面に立った方がいいです。

緊急事態宣言が解除された後の観光産業の復興、
そしてアフターコロナとかウィズコロナなどと言われる
新しい社会様式。

その中で箱根が活気を取り戻すには、
観光産業の努力だけでなく、地元の協力も必要になってくると思います。
できればコロナをきっかけに溝が深まるのではなく、
ほんの少しでも溝が埋まってくれたらいいな、と思っています。

ですが。
「そんなことどうでもいい。箱根の自然の中で静かに暮らしたいだけだから、
 観光産業は衰退しろ。」
って意見の人にとっては、余計なお世話だろうと思います。

そこはまぁ、個人が立ち上げたサイトですので、
私個人の理念に基づいて運営していきます。


④クラウドファンディングの趣旨が曖昧。

これも本当にごもっともです。
言い訳すれば色々あるんですけど。

とにかく「何者でもない」私が突然声をかけて参加してもらっている状態で、
元々のネットワークがあるわけでもなく、しかも今のご時世、
1店舗ずつ直接会ってしっかり説明するわけにもいかず。

クラウドファンディングに関しては、
本当に簡単な説明だけで「参加店舗」として名前を掲載させてもらってます。

たぶん「クラウドファンディングとは何か」ってところから含めて、
よくわかってないけど「いいよ、お任せします」って
言ってくれているお店もあると思います。

「クラウドファンディングっていうのに挑戦して、
 集まったお金は参加店舗に均等に分配します。
 なので参加店舗として名前を載せさせてください。」

自分で各店舗に電話やメールでお願いをしながら、
「これ、なんの詐欺の勧誘だよ」と苦笑してしまう。
よくみんなこれで「いいですよ」って言ってくれたと思う。
(実際はもう少し詳しく説明しているけど。)
おかげで最短の時間でプロジェクトがスタートできました。
本当に感謝しています。

そんなわけで。
本来は参加店舗の共同プロジェクトとして
「私たちのいお店を支援してください!」っていうのがわかりやすいんだけど、
時間的にもコロナの影響的にも、
そこまでお店を巻き込む形に持っていけなかった。

あくまで私が立ち上げたプロジェクトとして、
テイクアウト営業をしているお店に支援してほしい、
というわかりにくいものになってしまった。

まだ数日残っているとはいえ、結果はかなり厳しい。
ある程度予想はしていたけど、
それでも予想以上にコケてます。

ただ、今回クラウドファンディングに挑戦し、
盛大にコケてしまったのはあくまで私です。

それぞれのお店は、これから先の長い「復興」の戦いが待っています。
その直前に盛大にコケてダメージを受けている場合ではありません。
なので、今回盛大にコケるのは私です。

プロジェクト自体が曖昧になってしまいましたが、
それでもこのやり方で良かったと思っています。


⑤流行りに乗ってるだけだろ。
 町民を助けたいっていうなら、今後もずっと助けてくれ。

かなり長文になってしまいましたが、最後ですね。

はい。流行りに乗ってます。
テイクアウトサイト、クラウドファンデイング。
いろいろ調べて、他所でやってるので箱根でもやりました。
うまくいってるかどうかは別ですが。

自分の知り合いが苦しんでいるのを助けたい、
その時に自分にできる範囲・スキルでできることがあるならば、
なんでもやるべきだと思っています。

そしてここまで書いてきた通り、
フリーマガジン「まいにち箱根暮らし。」を始めた時も
今回のテイクアウトサイトを立ち上げた時も、
自分達の箱根での暮らしを楽しくしたいと思って動いています。
箱根での暮らしを豊かにしたいと思って動いています。

これは今だけじゃなくて、これまでも、この先もです。
なので箱根に住んでる方で、
私にできそうなことで助けられることがあれば言ってください。
Webとかフリーマガジンとか作れます。
町とか観光協会を動かせるようなパイプも、影響力もないです。

お金もないです。正直助けてほしい側です。
今回のサイトも無償ですし、
クラウドファンディングはリターンにかかる実費以外は
全額店舗に渡します。
いい加減この儲けにらない事ばかりやる体質を改善したいです。

そんな感じですが、私に手伝えることがあれば言ってください。
建設的な、箱根暮らしが楽しくなるようなことであれば、
ぜひ協力したいと思います。
また、お金にならなさそうですが・・・


さて。
すっかり長文になってしまいましたが、
なんとなく私の立ち位置、スタンスについてはわかって頂けたでしょうか。
そもそも、ここまで読んでもらえてるかどうか不安ですけども(笑

こんな感じで、大好きな箱根が
観光地としても暮らす場所としても、楽しく豊かになればいいなと思って、
とりあえず自分にできそうなことをやってます。

賛同してもらえれば嬉しいですが、
反対の意見であっても、建設的な話ができるなら大歓迎です。
一緒に箱根を豊かで楽しくしていきましょう。


そして最後に宣伝です。

箱根町民向け、町内のテイクアウト情報のまとめサイト
「うちで食べよう!」箱根ver.
https://note.com/hakonegurashi/n/n1481a5cafa96

クラウドファンディング挑戦中
「箱根の自粛生活に「おいしい!」エネルギーを届け続けたい!」



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