💊抗がん剤治療中の帯状疱疹

帯状疱疹に罹った。
左胸の下に横3センチほどの赤み、その中に水疱が3つ。その両側にいくつかの小さな赤みが点々と。ホントに大したことない湿疹だった。
しかも帯状疱疹は痛みがあると聞いていたので「痛くもないし違うかな？」と思っていた。
ただ手術をした後の、感覚が麻痺した部分だったので、帯状疱疹特有のピリピリした痛みが無かったのかもしれない。
違うかもしれないけど、水疱ができる数日前から胃痛がして、食欲が無くなった。でもご飯は普通に食べられたし、食後に酷くなることも無かった。なので、もしかしたら痛みは胃痛ではなく、肋間神経痛だったのかもしれない。帯状疱疹が胸部に出ると肋間神経痛が起こることがあるらしい。

抗がん剤治療中の小さな違和感は「放っておけばいつか治る」と思うのはやめた方がいい。「今度の通院の時に言えばいいや」もやめた方がいい。目の違和感なら眼科で、皮膚の違和感なら皮膚科で、専門の検査をきちんと受けた方ががいい。
そしてもしその時、何かの薬を処方されたら、飲み合わせのことをきちんと聞かなくてはならない。
私の今回の場合、皮膚科の先生がお薬手帳を見て「初めて聞く薬だな〜」とベージニオとレトロゾールのことを薬の辞書で調べていた。「参考になりました。」と、飲み合わせは大丈夫だと言って処方せんをもらった。
わざわざ調べてくれて、本当に良いお医者さんだと思った。
でも念の為、調剤薬局に行く前に、抗がん剤の薬のメーカーの相談窓口に電話をすると「飲み合わせとしては大丈夫ですが、一緒に飲むと抗がん剤の薬の効果が薄まる可能性があるので、CYP3Aは避けるよう薬剤師に言ってみて下さい。」と言われた。
その結果、処方されたアメナリーフとは別のバラシクロビルに変えてもらうことができた。

帯状疱疹は早めに抗ウィルス薬を飲むことが大切だという。
ほんの小さな湿疹で痛みもない、疲れるようなことも思い当たらない、そうだとしても、抗がん剤治療中は免疫力がずっと低下していることを忘れず、もし何か違和感がある場合は早めに病院に行ってほしい。
そして飲み合わせに関しては専門の知識を持つところに聞いた方がいい。医者でも専門外だと知らないのが当たり前だと思った方がいい。
飲み合わせの、絶対に避けなければ危険な薬以外は「大丈夫」と言われるのだと思う。
今回の場合、私は「1週間くらい抗がん剤の効果が薄れたところで別に大丈夫だろう。」と思った。でも、やはり、抗がん剤の休薬が癌の再発や悪化を伴うものである限り、簡単に自己判断をしてはいけないのだと思う。

私の帯状疱疹の症状としては、
肋間神経痛(胃痛のような、呼吸がしづらいような)
関節痛、倦怠感、微熱、頭痛。
帯状疱疹で検索して出てくる症状が当てはまらない場合もあるらしいので、参考までに。