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[実証実験レポート] 2022年3月8日(火) 北海道スペースポート(HOSPO) Part1

今回Hakobotでは、走行ユニット「Hakobase(ハコベース)」の悪路走破性を実証するため、北海道大樹町の商業宇宙港「北海道スペースポート(HOSPO)」のロケット射場にて、HOSPOの事業を推進するSPACE COTAN株式会社様と射場を利用するインターステラテクノロジズ株式会社様のご協力のもと、雪道での悪路走破性及び実際の業務工程に沿った形での実証実験を行いました。

雪道での悪路走破性テスト

[雪道走破性今回はノーマルタイヤで実証実験を行いましたが、積雪量約3cmほどでしたらノーマルタイヤでも十分走行可能なことがわかりました。それ以上の積雪量では、今回使用した初期の試作機は車高が低く設計されているため、前方フレーム部に雪が当たり走行の邪魔をすることがわかりました。ただ、Hakobaseは4輪駆動のため、その状態でも雪を押し出すように走行ができていたため、車高を上げて(次期仕様で改修済)オフロード仕様のタイヤやチェーンの装着、雪の上を走行することを念頭に置いた後付できるクローラーの装着などで解決が見込めると考えています。この辺りは来年度、もう少し積雪量の多い時期に装備を携えて改めて実証実験を行います。

上記の動画でもわかるように、車体前方が雪に当たり、掻き出すように走行をしていることがわかりました。こちらを踏まえ、前方の車体を雪かき用のパーツに置き換える事により、人一人が通れるようなスペースを確保するための雪かきを行う形での活用方法も見込める事がわかりました。

凍結路面でも走行テストを行いました、ノーマルタイヤなため多少の地すべりはあるものの、こちらもチェーンなどをタイヤに装着することで解決すると考えています。

軽微な段差も問題なく乗り越えることができましたが、積載重量を増やすと車体が下がるため、段差を乗り越えづらくなっていました。こちらも車高を上げてフレームの位置を高くすることによって解決すると考えています。

凸凹の凍結路面でも、目立った地すべりもせずに走行ができました。Hakobaseには全てのタイヤにサスペンションが取り付けられているため、しっかり路面を捉えて走行ができています。今後は、荷室部の振動などのテストも進めて行きたいと考えています。

雪の中をひたすら走らせるテストも行いました。やはり現在のフレームですと、前方部分で雪を積み上げてしまい、何度も同じ場所を走り続けることによって雪の塊が大きくなり、途中でハマってしまうことがわかりました。こちらも車体設計変更(実装済)により解決を見込んでいます。

新雪部分を通り過ぎる形ですと、この積雪量であればノーマルタイヤでも問題なく走行が行えました。

今回の雪道での悪路走破性テストの様子は以上です。次回は業務工程に沿った実証実験のレポートを行います。

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