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字書きがオタママさんに本気でインタビューしてみた話<後編>

さて、今回は前回に引き続きオタママさんのまみさんに伺ったお話をまとめていこうと思う。

二次創作の入り口


はっこ)ハンターハンターが二次創作のきっかけ、だったんですね。私恥ずかしながらあんまりハンターハンターちゃんと見たことなくて。めっちゃいいですか?
まみ)そう、私は中学のとき…かな?図書館に、ハンターハンターのアンソロが置いてあったんですよ。
はっこ)お〜。
まみ)なんか、しかもガッツリR18。
はっこ)お…??
まみ)私立図書館に。その時は普通に漫画でハンターハンター読んでたので、なんかその延長かなって思って借りたんですよ。その時は。で、家帰って読んだら、え?!何これ!?ってなって。で、もうそこから友達と回し読みですよ。それが、なんかこう、そういう世界があるってことを知ったきっかけでした。忘れもしない…みたいな。
はっこ)結構…え?同人が図書館に置いてあったってことですか?
まみ)公式のアンソロジーみたいな。最近もたまにあるかな。
はっこ)ああ、ありますね。ヘタリアとかもありますね。
まみ)そうそう。そういう感じですね。
はっこ)え、公式アンソロがR18だったんですか?
まみ)そうです。
はっこ)すご!(笑)強い。
まみ)しかも18歳未満なのにそれが借りられるっていう。
はっこ)え〜〜それは確かに、中学で摂取するには強めの刺激。
まみ)そう。で、後は知り合いのお姉さんの人で、アニメ雑誌とかを買ってる人がいて、私がハンターハンター好きだから、これとかいいよって言って教えてくれたりしたのが。こう投稿型の、アニメ雑誌だったんだよね。それとかも読んで、自分でキャラクターを書いたりして、漫画を書くとか、そういう世界があるってことを知ったって感じですね。同人誌っていう言葉とかを覚えたのもその辺で。で、中学の時にガッてハマったんですよ。でも、そこで世界…いろいろ、隔たりとかいうのを感じて。みんな垣根なく仲良くしてたのが、スクールカーストがあるってことを知って、慌てて隠して。
はっこ)え、知らな〜い、みたいな。
まみ)そうそう。
はっこ)私、二次創作自体知ったのはピクシブだったかなあ。でももともとパソコンも携帯も、同年代の子と比べて持つのがすごい遅かったんですよね。だから遅れを取り戻そうと思ってググったのがきっかけだったかも。二次創作を求めてググったわけではなく、ヘタリアの絵を探してたら知らん間にピクシブに飛んでたっていう。
まみ)今ってそうですよね。大体そういうの、最近は全部ピクシブに繋がるというか。
はっこ)投稿サイトっていう文化は、自分の場合はあんまり触れたことがなかったというか。ピクシブの外には手を出したことがなかったというか。でも最近なんかTwitterでそういう漫画をお見かけして、
まみ)ああなんかバズってましたね、
はっこ)じゃあもしかして、私が今まで見てなかっただけで、他のサイトでもある?って思って調べ始めたりとかはしてますね。ボチボチ。
まみ)ヘタリアはそれこそ、私携帯でサイト作ってたので。携帯を持ってからだから、いつだろう。でもいまだに残ってますよ。そのサイト。
はっこ)マジですか!?探します、探します。
まみ)いやいやいや(笑)でも今でもたまに見返すんですけど、いつだっけ、つい最近自分のサイトまだ生きてるかなって読んでたんですけど、私小説100本くらい上げてて。私やる気に満ち溢れてたんだなって(笑)
はっこ)100本!?それはすごい、熱が。
まみ)だいぶ、本当。ヘタリアだけじゃなくて、他のジャンルもあったりしましたけど。でもなんかそういう昔の携帯サイトとかってたまにまだ生きてるやつとかあるから、ポツポツと巡っていけば。
(中略)
まみ)そっか、じゃあそういう「同盟」とかそういうのには触れてない感じなんですかね。
はっこ)同盟…同盟?
まみ)あはは、なんか昔は、そういう、例えばヘタリアだったら私フランスが好きだったんですけど。
はっこ)あ、お兄さん!あっすいません(話の腰を折るオタク)
まみ)そう、お兄さんがずっと好きで。で、フランス同盟みたいなのがあって、フランスが好きな人が所属する同盟なんですけど。それは、所属してるだけでも全然いいんですけど、サイト持ってる人はそこに自分のサイトのリンクもくっつけるんで、そういうところから、フランスが好きな人が作ってるサイトに飛べる、っていう。
はっこ)ああああなるほど!なるほどなるほど!アツいですね。
まみ)そう、サーチエンジンとかから、自分の好みの作品を探してた時代なんですよ。
はっこ)なるほど。
まみ)そう、だからもう地雷とか言ってらんないですよ。フランス同盟に所属しているからといって、フランスだけの作品ばっかりじゃないし。他のキャラとか、自分があんまり好きじゃないものとかもあるけど、それをこう一個ずつ見ていくっていう感じの。
はっこ)宝探しみたいな。
まみ)そうそう。裏ページで入るようなサイトは、パスワード申請があったりとか。で、ヘタリアってジャンルとして、こう、あれじゃないですか。国の話だから、デリケートというか。
はっこ)うんうん。
まみ)だからサイトに入るときに必ずパスワードがあったりして。私は、フランスの誕生日にしてたんですけど。だからやたら国の年号とかに詳しくなって。
はっこ)何同盟何年、とかね(笑)
まみ)フランスとイギリスの身長を足して2で割った数とか(笑)
はっこ)あはは(笑)いいなあそれ、最高だなぁ、足して二で…(噛み締めてる)
まみ)めっちゃめんどくさかったですけどね(笑)

いつまでもアオハル、それがオタク


聞けば、まみさんは一連のコロナの影響がなければ、友人(彼女もまたオタク)と熱海旅行に行く予定だったのだという。
まみ)憧れますよね。ぬいとか持って、オタク旅行みたいな。そういうのもしたことがなかったので。
はっこ)こないだ、私をヒプマイに沈めた友人たちと、その友人の家でご飯を食べたんですけど。そのときに、それぞれの推しディビジョンの概念服を着てきて(笑)それでピザを頼んで、T D D(作中に登場するユニット)ごっこをする、っていう(笑)
まみ)うわ〜〜〜楽しそう!
はっこ)楽しかったですよ。そういう、なんていうんだろう、他の人に絶対伝わらない、カオスな遊びを。
まみ)でもそういうのが楽しくないですか?そういう友達がいる、っていうのが。
はっこ)うんうん、もう何度目かの青春ですよね。
まみ)本当本当。なんか、最近話題になったじゃないですか。32歳腐女子、ってやつ。
はっこ)ああ、ありましたね。
まみ)でも、なんかそうやって一緒に騒げる友達がいる、っていうか。まああの話では騒げなかった、ってことだと思うんですけど。同じテンションでアホなことができる友達は、大切にしたいというか。うらやましいですよ。
はっこ)いや、そうですね。まあ、あの私は多分中身が、精神年齢が幼稚園から動いてないんですよね。ごっこ遊び大好きとか、本読むの大好き、とか。根本的に好きなものって変わってないんで。それをやらせてもらえる場所が、少なくなってきてるっていうだけで(笑)
まみ)確かに、それはありますよね。あとやっぱ歳とってくるとさ、一緒にやってくれる友達も限られてくるというか、いなくなっていくんで。その(友達の)中では、そのままでも。
はっこ)そう、もちろん年相応に成長しなきゃいけないなとか思うところもありますけど、いつまでも馬鹿なことで楽しく笑っていられるって、やっぱり何かのオタクをやってる人の特権だと思います。

創り手コンプレックス


はっこ)まみさんのあの、幼児化したっていうか、あの頭身のキャラめっちゃ好きなんですよ。めちゃ可愛い。
まみ)本当ですか?嬉しい〜
はっこ)なんか、ヒプマイのキャラって特に、かっこよさ重視のキャラというか、デザインじゃないですか。だから、なんかあの頭身で描こうって思うのが面白いなあって。
まみ)ああなるほど…まあかっこいい絵が描けないからっていうのが全てなんですけどね(笑)
はっこ)でも、前普通の頭身の絵も拝見しましたけど全然…あ、でも確かにあれかも、かっこいいというより可愛い、って感じかもしれない。画風として。
まみ)そう…最近はもう諦めてるんですよ、自分でも。もうかっこいい絵は(笑)私は少女漫画で育ってるんで。昔から『りぼん』とか『なかよし』をめっちゃ読んでて。その時から絵をかくのが好きだったので、当時の少女漫画の模写したり真似て書いたり、その手癖が抜けてないんですよね、今も。だからもう諦めて、(笑)
はっこ)確かに。少女漫画のタッチかも。ジェイドのお目目がすごくぱっちりしてて可愛かったな。
まみ)もう良いや、目大きく描いちゃおう、良いや良いやって感じで(笑)
はっこ)私あの絵すごく好きですよ。なんか、絵師さんによって本当に線の描き方一つとっても全然違うんだな、って。ど素人が見てると、それが面白くて。だから絵師さんが『自分の画風嫌なんだけど〜』っておっしゃるたびに、『え、いや、やめないで?やめないで?』って(笑)
まみ)まあ、でもそう。個性だから。それを伸ばした方がいいんだろうなって思うんですけど。でもTwitterとか見てると、やっぱり絵が上手い人が多いじゃないですか。そういうのを見てると、どうしてもなんか、私もこういう絵を描きたいなってちょっとこう、方向性がぶれてきちゃう時があって。描ける絵と求める絵で。で、自分の絵柄がわかんなくなっちゃって。うまく描けなくてうわぁぁってスランプになったり。
はっこ)ありますね。字(書き)でもあります。人の文章読むとこの文章いいなあ、うまいなあって思うし。なんていうんだろう、王道シチュエーションを書いたりした方が、(反応が)伸びたりするんですよね。自分が書きたくて書いたものとかよりも、なんかこう、王道だなあっていうものの方が順当に。ファボもそうだし、シブの方でも(ブクマが)伸びたり。
まみ)いや、ありますよ。
はっこ)うん…自分が書きたかったものなのか、書いて褒められたかったのか、わかんなくなったりして。
(中略)
はっこ)私は結構こないだまできつかったなって思うのはゲームかなって思います。ヒプのゲーム。
まみ)ああ〜。
はっこ)そう…なんかあれ、結構課金しないとガチャが回せなくて。
まみ)うん、回せないし、でないですよね。
はっこ)なんか、何十万もお金をかけたとしても出ないのに、無課金の私で出せるはずもなく。でなんかそれに疲れちゃって、ゲームを開かなくなっちゃって。で、一回開かなくなるともうダメで。(笑)本当にめんどくさくなっちゃうんですよね。
まみ)わかります、私もその状態。
はっこ)そうそう、でもやらないとやらないで、こう、オタク失格なんじゃないかな、とか。
まみ)めっちゃわかる〜
はっこ)うん、なんかこんなんでオタク名乗っていいんだろうか、みたいな。
まみ)そう、なんかヒプが私の中で冷めたとか、そういうわけではないんですけど、なんかこう自分で(オタク失格だと)思っちゃうのが悲しい。
はっこ)うんうんうん

イベントに参加したいオタクたち


まみ)なんかヒプマイファンクラブ始まりましたね。
はっこ)始まりましたね〜!(特典の)バースデー書き下ろしラップ(笑)
まみ)そうそう!私登録したんですけど、誕生日がサービス開始以降なので聴ける!って思って。
はっこ)それは確かに。ファンクラブ、ちょっと迷ってますね〜。自分の誕生日結構こないだ終わったばっかりなので一年待つんか〜とか。特典とかもいっぱいあったし、いいなあとは思ったんですけど。その、どこにどれだけお金を回すかって言う問題になってくるので(笑)
まみ)いや、そうですよね。ライブ前とかでも全然いいとは思いますよ。会員先行とかは、その時でも間に合うと思いますし。供給が多いので、なかなかそれら全部に入ったり買ったりはしてられないですもんね。
はっこ)そう…後近々同人誌的なものを出してみたいなと思い始めていて。
まみ)おお〜!
はっこ)そうなると、やっぱり多少お金とかもかかるじゃないですか。だからなんかこう、ジレンマなんですよね。公式の情報をちゃんと仕入れたい、公式にお金を落としたいっていう気持ちと、本とかを出すのにある程度お金をセーブしておきたいって言うのの間でゆらゆらしてる感じですね。
まみ)うん、お金は大事。その(ファンクラブからの)情報もどの程度あるかですよね。
はっこ)まあひとまず公式設定集を待つ感じですかね。何事も。(笑)
まみ)え、出すとしたらヒプですか?
はっこ)はい、多分。
(中略)
まみ)自分も本出すつもりで。
はっこ)ああ!そうなんですか!
まみ)そうそう。もともとは5月の夏コミに申し込んでて、行くつもりだったんです。ヒプのサークルで出るつもりでいて。結局なしになっちゃって、11月のクレリリに申し込んでるんですよ。
はっこ)おおお!
まみ)でも、今の状況だと、ちょっと行けないかなって感じ。
はっこ)ですよね。見送り…
まみ)なんか、あれなんですよね。子供がいる身で感染のリスクを負うわけにいかないし、そもそも行っても売れないんじゃないかっていう問題も。他のサークルさんと違って今まで本を出してきたサークルじゃないから、通販でも売れないかもしれない、とかいろいろ考えて、だったらもう本を出すのもちょっと…みたいな話になってきちゃって。
はっこ)合同で出されるんですか?
まみ)一応、そのつもりで友達と話してて。
で、出るんだったらもうそろそろ書き始めないといけないから…
はっこ)確かに。
まみ)でもそもそも行くのが怖いっていうのと、売れないんじゃないかっていうのとで。
はっこ)まあ、そうですよね。せっかく出るんだったら…
まみ)そう、ちょっと怖いよねっていう。
はっこ)楽しみです。出される時はぜひ欲しいです、御本。
まみ)そうですね、一応ネームまでは上がってたんですけど(笑)
はっこ)え〜。イラストで出されるんですか?漫画とか?
まみ)漫画で出そうかなと。ヤマダの漫画を。
はっこ)や〜〜〜った!(純粋に喜ぶオタク)
まみ)いつかは形にしたいと思ってるんですけどね。年内はちょっと厳しいかもしれないんですけど。
はっこ)うんうん。まみさんはそれが初参加なんですか?
まみ)初、初です。初めてでした。だからもう、もうコロナくっそ〜〜って(笑)
はっこ)ね〜!それは悔しい。
まみ)もし本出される時はイベント参加されるんですか?
はっこ)出したいですね。憧れですから。
まみ)直接売りたいですよね!
はっこ)うんうん、直接売りたいし、直接買いたいし。差し入れしたいし。
まみ)したいしたい、したい〜〜!
はっこ)「あの、ファ、ファンです!!!」って言いたいし(笑)憧れはめっちゃ。
まみ)もし同じイベントとかで出れたら絶対楽しい。
はっこ)絶対行きますよ!(笑)差し入れとファンレター持って買いに行きます!
(中略)
はっこ)エアブーとかもね、ありましたけど。初参加でエアブーって、ちょっと不安になりますよね。

エアブーとは、最近全国赤ブーブー通信社が行っていたオンリーイベントのオンライン開催のこと。印刷会社とも提携して大型のキャンペーンを張り、今こそ同人文化を盛り上げよう、というアツい取り組み。具体的には、本来現地で販売されるはずだったものをオンラインで、通販のリンクを紹介する形で行われている。これによって欲しかった本やグッズを通販で購入することが簡単になった一方で、「立ち読み」や「衝動買い」が明らかに減り、サークル初参加勢にとっては在庫を売り切れるのか不安が残る形になっている。

まみ)そうなんですよね。
はっこ)ちなみに本を出そうってなったきっかけとかってあるんですか?参加するべ、ってなった。
まみ)えっと、ヒプすごい好きな子と、「本出してぇ〜」って話をしていて。そしたらその友達が「え、出そうよ!」って言ってくれて。私は今までそういうの一切したことなかったんですけど、その友達は何回かサークル参加をしたことのある子で。で、一人だと不安だから一緒にやろう、みたいな感じで。一人じゃないし、経験者がいるってなると結構やる気が出てきて。で、その子も行動が早いから、いつイベントがあるとかすぐ調べて。夏コミ行っちゃおうぜ!って話になってすぐ申し込んでくれて。「初が夏コミってちょっと怖いんだけど!?」みたいな。
はっこ)確かに。夏コミって規模がオンリーとは違いますしね。

オンリーイベント、とは特定のジャンルのみを扱うイベントのこと。コミックマーケット(コミケ)と違って、様々なジャンルを扱うわけではなく、比較的規模も小さめ。オリジナルは置かず、二次創作のみの取り扱いになる。

まみ)そうそう。でも、規模が大きい方が下手でも売れるから、ってことで。
はっこ)なるほど、そういう見方が。
まみ)経験者が言うならきっとそうなんだろうな、って。(笑)
はっこ)でもワクワクしますよね。印刷会社調べたりするのとか。
まみ)そうなんですよね。わけわかんないけど(笑)
はっこ)手探りながらに。
まみ)そうそう、本と、グッズと…できればアクキーとか出したいなとか思ったりして。
はっこ)ああ、いいですねえ〜!
まみ)そう、それでちょいちょい試して作ってみたりしながら。
はっこ)まみさん小説は御本出されないんですか?
まみ)う〜ん、正直どっちでもいいと言うか。漫画が書けなかったら小説かな、って感じですね。そっちの方がまだストックがあるんで。まあ出すとしたら今のところは漫画かなって感じですね。
はっこ)いいですね。

作る時、載せる時


はっこ)私は、やっぱり小説が基本で、たまに概念、は作りますけど。作ってる時は結構セリフに頼ってるところが多くて。セリフから小説書いたり、デザイン考えたりしてるんですけど。だから小説書いてる時とデザイン作ってる時って、結構感覚にてるんですけど、まみさんって小説書かれてる時と絵描かれてる時って感覚に違いとかってあったりするんですか?
まみ)感覚…私もそんなに違わないかもです。私小説書く時も一回脳内で漫画に起こしてから書くんですけど。一回全部漫画にして、それを文字に起こしてる作業なので、どっちでアウトプットするか、っていう違いなんで。でもまあ、その想像通りの絵になるかは別問題なんですけどね。(笑)
はっこ)こうじゃないんだけどな、っていう?
まみ)そうそう。こんなはずじゃないんだけどな?って。
はっこ)あれ欲しいですよね。脳内映像を共有する何かとか。
まみ)欲しい欲しい。本当欲しい。頭の中では最高の物語が出来てるから(笑)
はっこ)「ああこんなに顔がいい、って思ってるのに〜」って。
まみ)そう、それが描けない。
はっこ)でもいいなあ、絵にできるってやっぱりすごいです。小説とかは、結構セリフだけバーーーって書いちゃって、そこに他の文章をわーって肉付けしていく感じで書いちゃうんですよね。書き方が。
まみ)おお。本当にセリフを最初に考えてる感じなんですね。
はっこ)そうですね、なんか、言わせたいセリフがあって、小説書いてる感じかもしれないですね。
まみ)確かに。言わせたいセリフって、確かにある。すごい、じゃあ書きたいところから書いてる感じなんですね。
はっこ)そうですね、思いついたところから書いてくって感じですね。
まみ)最近私もその書き方を取り入れてます。最初に話したけど、前は本当に順番に書いていかなきゃかけなかったんですけど。それだと一回止まっちゃうと、ずっと止まっちゃうんですよね。
はっこ)そうですよね。わかります。
まみ)だから最近は止まっちゃったら、もう一回そこはおいといて、他のシーンを書くって言うやり方になってきました。
はっこ)思いついたとこから描いてって、いい感じにそれをつなげていくと言うか。
まみ)そうじゃないと、なんかこう忘れちゃうんですよね。
はっこ)そうなんですよね〜
まみ)いいセリフとか思いついてもね、忘れちゃったり。
(中略)
まみ)書きたいのはいっぱいあるのに…なかなか…それを文字にも出来ないし。
はっこ)そう、語彙と時間が足りない。
まみ)本当にそう。
はっこ)やりたいこと多すぎてパンクぎみなんですよね。
まみ)うん…書きかけばっかりで。早く形にしたいんですけど。結構小説書くのも時間かかりますよね。
はっこ)かかりますね。納得いかないと放置しておくしかないというか。
まみ)うんうん、進めないと止まるしかないし。書きかけのままのやつとか、ネタだけ書いたやつとかはいっぱいある。
はっこ)なんか、進捗って言ってあげられるものがないのキツくないですか?小説って。
まみ)わかりますわかります。でも最近私(新書)ページメーカーとかで進捗って言って書きかけのやつとかあげちゃったりしてます。後でまとめる時には結構変わるかも、っていう前提で。なんかもう、一個でもいいねがつけばそれだけでやる気につながるんで。
はっこ)本当…あのリツイートなんてしてもらったら舞い上がっちゃいますけど、リツイート先で感想なんか見つけちゃった日にはルンルンですよね。
まみ)本当ですよね。確かに小説は、わかりにくいですもんね、反応が。
はっこ)うんうん。
まみ)最初はベッターにあげてたんですけど。ベッターの方が、多分わざわざログインしてまで読もうってならないのか、反応悪くて。で、使ってみたかったのでページメーカー使って全くおんなじ内容あげたら、全然反応がついたんで。

ベッター、とはプライベッター(Privatter)の略。Twitterアカウントと連携したサービスで、公開範囲を「誰でも」「フォロワーのみ」「相互フォロワーのみ」など限定することができる。
プライベッターのリンクを踏み、ログインしなければならないため、誤って見せたくない人に見せてしまう可能性が低くなる。

はっこ)後はあれですよね。Twitterであげて全然大した反応なくても、シブにあげると全然反応数違ったりとか。
まみ)あ、そうですね。シブの方が全然(伸びる)。
はっこ)読もう、って思ってきてる人だから、なんですかね。
まみ)…頑張って完成させよう(笑)


自分であること、家族といること

最後に、今回のインタビュー中に出てきたご家族との話を少しご紹介したい。

まみ)欲望のままに絵チャの企画をしすぎて、本当にその、時間がないっていう(笑)
はっこ)でも、それだけ色々回せるっていうのがすごいですよ。
まみ)なんか、他にもやらなきゃいけないこともあったりするので。
はっこ)おっしゃってましたね、ツイートで。(旦那さんに)「忍たまの絵チャもするの?」って言われた、って。
まみ)そう(笑)わかんなくなりすぎて、絵チャの予定をカレンダーに書いといたら旦那に、「え、忍たまもするの?」って。
はっこ)いいですね。でも旦那さんもそれだけ、理解してくださってるってなると。心強いというか、いいですね。
まみ)そう…まあそういうの(オタク関係)に興味のある旦那じゃないんですけど。私のやることに関しては全然口出さないので。「いいんじゃん、楽しいなら」って感じで。
はっこ)いいですねぇ。あれだなあ、まみさんのお子さんがどういう風に、まあオタクになるのかならないのかも含めて、楽しみですね。
まみ)まあ、なってもいいんですけど。自分がずっと隠れてたから、なんか、適度なオタクになって欲しいみたいな気持ちはある。(笑)
はっこ)確かに(笑)
まみ)あんまり自分からこう縛りつけるつもりは全くないし、好きだったら好きで全然いいんですけど、ちょっとどうなるかって感じですよね(笑)これからの育て方次第というか。そろそろやばいんですよ。影響受けてるんで(私の)。
はっこ)そうなんですか?
まみ)キャラとか覚えちゃってて。
はっこ)ああ(笑)まあ、でもそれだけ…オタクだけじゃない趣味が、あるといいですよね。なんかこう、いろんな。
まみ)どうなんですかね。まあ何が正解っていうのもないけど。
はっこ)ね。いろいろ、その子が何を好きになるかっていうのも人によりますからね。
まみ)そう、友達からの影響とかもあるし。
はっこ)や〜楽しみですね。
まみ)上の子は結構絵とか描いたりするんですよ。結構可愛い。親バカなんですけど(笑)上手な絵を描くので。将来楽しみですね。
はっこ)おお〜!遺伝子!
まみ)天才じゃない!?みたいな。
はっこ)まみさんのお墨付きならそりゃもう天才ですよ。
まみ)楽しみだなあ。
はっこ)ね。面白そうじゃないですか?同じアニメ見てても、自分の子と解釈が同じだったり違ったりって。
まみ)今なんか、もうちょっと大きい子だとみんな鬼滅が好きだったりして。そういう、めちゃくちゃ爆発的に流行るアニメとかを好きになったら楽しそうだけどちょっと怖いですよね。よく育児垢で回ってくるのが、こう、〇〇ちゃんのお母さんが描いた絵を学校に持ってきた、みたいな。
はっこ)うわあ。
まみ)そういう話を子供同士でしたりするらしいんで、お母さんのオタクがバレる、っていう(笑)
はっこ)怖い(笑)それ、お母さんがちゃんと(持ってったって)知ってればあれですけど、知らないところでってなると怖いですね(笑)
まみ)そうそうそう!なんかそれがめちゃめちゃ上手ならいいけど、なんか中途半端なのとか持ってかれちゃったらとか。恥ずかしいから。
はっこ)垢バレはしないかな…さすがに。
まみ)いや〜〜わかんないですよ。今の小学生、シブとかやってるだろうし。
はっこ)大人びた子はね、やってますからね。
まみ)もし子供たちが大きくなった時にまだTwitterというものがあったら私のやつどうにかして見つからないようにしないと。鍵かけたり(笑)
はっこ)鍵(笑)

育児、という激務の支えになったオタ活。
それを今も自分の楽しみとしながら、もっと他のお母さんたちにもその輪を広げようとするまみさんの姿勢と行動力は、陳腐な語彙ではあるがまさしく「かっこいい」女性だった。

自分の人生に合わせて、自分の楽しみ方で。
当たり前のことかもしれないが、二次創作に一番必要な言葉かもしれない。


インタビュイー:まみさん(@aimika_mama)

https://twitter.com/aimika_mama

オタママツイオフ(@otamama_atumare)

https://twitter.com/otamama_atumare


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